島田陽子さん、ワイドショーを賑わせた“ありがたい”伝説たち
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ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――7月25日、女優の島田陽子さんが死去しました。大腸がんを患っていたそうです。69歳でした。
城下 島田さんは1980年にアメリカの連続テレビドラマ『将軍 SHŌGUN』でヒロイン役を演じて、演技力が高く評価されゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門の女優賞を受賞しました。これを機に、「国際派女優」として大物の扱われ方になったのですが、そのあとは目立った活躍はありませんでした。でも、プライベートではいろいろとありましたね。
――どういったことがあったんでしょうか。
城下 一番話題となったのは、80年代、内田裕也さんとの不倫が発覚したことですね。これが原因で内田さんは、妻の樹木希林さんと離婚騒動に発展しました。他には自宅ローンの滞納や、作家の団鬼六さんからの借金返済が滞るなどの金銭トラブルもありました。1996年にテレビ制作会社勤務の男性と結婚しましたが、この時も略奪結婚と騒がれました。その人とは2019年に離婚しています。
――芸能ニュース的には、お騒がせ女優は大事な存在ですよね。
城下 そうですね。スキャンダルが出るたび、追いかけ回しましたね。追いかけても何も答えてくれないけど、それでも追いかけた。逃げられても「逃げました」とその様子を放送していました。昔のワイドショーはそういう取材方法だったんです。さんざん追いかけられてご本人は、ワイドショーは嫌いだったと思いますが、僕らにしてみればワイドショーのためにいろいろ騒動を起こしてくれたんじゃないかというような、ありがたい女優さんでした。一度、インタビューをしたこともあります。その時は、「都合の悪い質問はダメ」という約束だったので、無難なことしか聞けませんでした。
――『SHŌGUN』以降はなぜ作品に恵まれなかったんですかね。
城下 「国際派女優」として扱われて以降は、わがままを言っていたようですし、マネージャーに恵まれなかったということもあったのかもしれません。1992年、39歳の時にはヘアヌード写真集「Kir Royal(キールロワイヤル)」を出版し、50万部以上のベストセラーになったり、2011年、57歳の時にはセクシー女優としてAV作品デビューをしたりということもありましたね。
――本当にいろいろあったんですね。
城下 島田さんが自ら企画、プロデュースを手がけた主演映画『Evergarden(エヴァーガーデン)』が年内公開の予定とされています。残念ながら遺作となってしまいましたが、晩年、どのような演技を見せていたのか気になりますね。心からお悔やみ申し上げます。
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