ジャニーズがテレ朝の刑事ドラマを侵食 !? 『刑事7人』『特捜9』の違和感人事
#刑事7人 #ジャニーズ事務所
7月13日からスタートした東山紀之主演の人気ドラマシリーズ『刑事7人』(テレビ朝日系)。最新章となるSeason8の初回で、これまでレギュラーメンバーだった倉科カナが番組を卒業したが、この“人事”が波紋を広げているという。
「倉科は、東山ほか、田辺誠一、白洲迅、塚本高史、吉田鋼太郎といったメンバーの中、紅一点の存在でした。それが、“卒業”という形で降板。代わって新メンバーとなったのが、ジャニタレの小瀧望です。テレ朝の人気刑事ドラマといえば、『特捜9』も、今期、津田寛治が“卒業”し、ジャニタレが新メンバ—になったばかりで、“ジャニーズ事務所のゴリ押しで、テレ朝の刑事ドラマが潰される”と懸念する声があがっています」(ドラマ制作会社スタッフ)
すでに来年Season6の放送が決定している元V6・井ノ原快彦が主演を務める『特捜9』だが、こちらは、シリーズ初期から出演していた俳優・津田寛治が卒業し、代わりにSnow Man・向井康二が入ったことがいまだに物議を醸しているという。
「6月まで放送されていたSeason5が、シリーズ始まって以来、視聴率一桁台を記録したんです。しかも、2話です。原因は、それまでのメンバーの登場回数が激減され、新メンバーやゲストにジャニタレを入れたことではないかと言われています」(制作の東映関係者)
『特捜9』は、06年から17年にかけて放送された故・渡瀬恒彦さん主演『警視庁捜査一課9係』の後継シリーズ。渡瀬さんの死に伴って、レギュラー陣で最年少メンバーだった井ノ原が主演に抜擢され、水谷豊主演の『相棒』と並び、テレ朝の“ドル箱ドラマ”となっていた。
「ただ、渡瀬さんの死後、井ノ原にバトンタッチしたことで、“現場も若返りが必要だ”として、ベテラン監督やプロデューサーが次々と外されたんです。当然、反発する人は少なくありませんでしたが、特に渡瀬さんを慕っていた津田は不満を募らせていたようです」(テレ朝編成スタッフ)
その後、唯一人残った“渡瀬イズム”を引き継ぐプロデューサーのAさんが急死したことで、津田はやる気を失くしてしまったという。
「結局、津田さんは、Season4で何者かに刺されて入院するという設定になった。それ以降、フェードアウト状態でした。そのままドラマから消えると思われていましたが、スタッフからの要望もあって、Season5では車椅子に乗って登場したのですが、それは“ゲスト出演”という扱いでした」(前同)
実際、『特捜9 Season5』のポスタービジュアルからは、津田の姿が消え、代わりに、“第1話ゲスト”として登場すると発表されていた。
「これに長年のファンが反発しました。通常、津田さんほどのレギュラーメンバーが番組から卒業する場合、事前に大々的に告知しますから、このような事後報告にファンが怒るのも無理はないでしょう。怒りの矛先は、津田さんと入れ替わるように新メンバーとなったSnow Manの向井康二や、ゲスト出演したSixTONESの高地優吾に向けられたようです」(前同)
視聴者からは、“ジャニーズを入れるために津田さんを降ろしたの?”という失望の声があがっているが、テレ朝のドラマ制作の内部事情に詳しいテレビ関係者は「上から“ジャニタレを使え”という指示があるという噂がありますよ」という。
「すでにSeason6の放送は決定していますが、制作サイドは、他のドラマの出演も決まっている山田裕貴の掛け持ちは難しいとみています。補充として、さらなるジャニタレの加入もあるかもしれません」(前同)
『特捜9』のレギュラーメンバーだった山田裕貴だが、Season5ではほとんど登場シーンがなく、降板騒動が持ち上がった。
「実際、制作陣は山田の多忙を理由に卒業を打診したそうです。ところが、山田本人が降板を拒絶。“絶対辞めたくない”と主張したため、続投となったそうです」(前同)
ただ、スケジュール的に厳しい状況であることには変わりなく、山田はゲスト扱いになりそうだという。
「そのため、補充として、さらなるジャニタレの加入もあるかもしれません。ただ、7月3日に最終回が放送された『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)も、なにわ男子・道枝駿佑を主演させた結果、平均視聴率6%台と大惨敗しました。どの局も、いつまでも“ジャニテレ神話”を信じていたら、痛い目に遭いますよ」(前出のドラマ制作スタッフ)
渡瀬さんイズムが色濃く残っているという『特捜9』。渡瀬さんの顔に泥を塗らないためにも、スタッフの“理念なきジャニタレ起用”については再考を促したい。
(文=本多 圭)
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