トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > TKO木本武宏の舞い込んできたチャンス

TKO木本武宏の舞い込んできたチャンス

TKO木本武宏の舞い込んできたチャンスの画像1
新道竜巳・画

 先日、お笑いコンビTKOの木本武宏さんが投資トラブルで7億円の借金を背負い、決まっていた仕事を全てキャンセル。所属していた松竹芸能も退社するという騒動があった。周りの芸人もこれをどう弄っていいかどうか、迷う状態となっている。

 この件で木本さんの認知度が悪い意味で高まり、ネットでも今までにないほどの記事が出回り現在、憔悴しているかもしれない。

 木本さんはすでに謝罪をして、今後借金をどう返していくかという状態だと思うが、そんな環境の人にもどこかチャンスはないものか。今回は、そういう観点で少し見てみたいと思います。

 まず、事務所を退所することで “コンビ活動を復活”できる環境ができたといえるだろう。

 現在フリーでYouTubeを中心に活動している相方の木下隆行さんは、今のところ木本さんについて、表立っては触れていない。まずはこれまであった色々について、2人で方いあってるいるところをみてみたい。今この事件について聞いたことがある人ならそう思うだろう。

 まだ事件が発生したばかりなので不謹慎に思う人もいるかも知れないし、もしかしたらマスコミからの批判も出るかもしれない。でも、見たいという気持ちの人が多ければ多いほど、お客さんに応えることになる。彼らの表現を見せる事で、返済が少しでもできたらいいのではないだろうか? 幸い、木本さんも事務所は退所したが、芸能活動は続ける意向だともいう。

 そもそも先に事務所を抜けたのは木下さんだ。舞台上で弄られた後輩芸人に腹を立てて、楽屋で投げたペットボトルが顔面に当たって問題となり、いろいろニュースになってしまった結果、2020年3月に事務所を退所している。それでも現在まで、コンビは解散していない。

 TKOは1990年結成、約32年のコンビ歴で、キングオブコントで過去4回も決勝に進出したことがある一流のコント師だ。ここのところは、片方が退所して片方が事務所に残る形でコンビ活動が一切できず実質、解散状態となっていた。しかし今回、残された木本さんも事務所を退所することにより、1から始めるベテラン芸人という形となった。

 そして、”キングオブコント4回進出”よりも代表作となった今回の7億円投資。今までTKOのお2人は実力もあり、そこまで弄られてこなかったが、今回新たな形が舞い込んできて、後輩芸人も今後からむときは弄らざる終えなくなる状態になる。人から借りた笑いに変えづらい7億円という金額を、弄られながらも返していけるだけの知名度はあるだろう。

 TKO復活をSNSなどで大々的に告知してまずはトークイベントをしたり、時には単独ライブを行えば、稼ぎにもつながるのではないのだろうか?

 人間、生きてきたら誰しも他人に迷惑をかけることもあり、そこからどう這い上がっていくかが生き様だ。時には無様で、時にはカッコ悪いのが、お笑い芸人。不用意に動画の企画にできるような事件じゃないからこそ、そこには新しい表現がある。

 たしかに炎上するかもしれない。非難されるかもしれない。いずれにしても、再び表舞台に出てくることが、相当な覚悟がいる事なのは間違いない。

 今はネットニュースで叩かれ放題・言われたい放題の状態。さらにこれ以外の失態の情報ももしあれば、でてきやすい環境でもある。一方で7億円は、一般企業に就職して返せる金額としてはかなり高額だろう。

 もし出来るだけ早く返済する気でいるのならば、これだけの功績のあるお笑い芸人としての活動は、引き続きやり続ける方がいいのではないだろうか。

 TKOさんは尊敬するお笑い芸人さんです。今後の活動にも期待しています。

サンミュージック所属のお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」 のツッコミ。コンビのネタ作りを担当するほか、お笑いに対するプロ目線の考察に定評があり、「M-1」などの大会はみずから大会を観覧して分析。自身のYouTubeやライブなどで披露する。中でも「女性芸人」研究家として、東京スポーツで連載を持っている。 YouTubeチャンネル【馬鹿よ貴方は、新道竜巳のごみラジオ】

Twitter:@kPXfF3Xm1jvbLMS

【サンミュージック公式】馬鹿よ貴方はプロフィール

ばかよあなたはしんどうたつみ

最終更新:2022/07/26 12:11
ページ上部へ戻る

配給映画