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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 叶姉妹とマツコへの違和感

『マツコ会議』叶姉妹とマツコ・デラックスの“ディレクター叩き”が無理ゲーすぎた

マツコと叶姉妹が構築した無理ゲー

『叶姉妹のファビュラスワールド』は、叶姉妹がリスナーの人生相談に乗る番組だ。マツコが尾籠Dに振った。

マツコ 「尾籠さんが相談をするとしたら、あなたは叶姉妹になんて相談するのよ?」
尾籠 「お二人はブレないと言いますか、自分の軸をしっかり持たれている。私はどっちかって言うとネガティブなタイプなので、『ダメだったな』と落ち込んだときにどう自分を励ますというかポジティブに持っていくのか?」

 叶姉妹の回答は、以下だ。

「姉の言葉で今もずっと自分の中に残っているのは、『すべての物事は宇宙単位で考えれば、本当にちっぽけでプランクトンのようなことよ』なのですが、そう考えるとすごく楽になっていきます。あと、同じところ……例えば、大海原に住んでいる魚。クジラやイカなどいろんなお魚がいますけど、『クジラの気持ちはイカはわからない。だから、他の方の気持ちをわかろうとするのは難しいことなのよ』って」(美香)

 クジラは哺乳類だし、イカは軟体動物である。「クジラの気持ちをイカはわからない」は当たり前なのだが、訓示の意味はなんとなくわかった。あと、物事を宇宙単位で考えるあたりが叶姉妹だ。宇宙目線というか、神目線というか。ほとんど宗教的とも言える。

……と、一通り回答した後、叶姉妹はまたもや尾籠Dをえぐりにいった。

恭子 「(尾籠Dは)悩んでるように見えないものね。本当に悩んでいらっしゃるんですか?」
美香 「聞かれたから、何か探さないといけないと思われたのか。本当に心から悩んでいらっしゃることなんですか?」
マツコ 「お二人はすごく本質を突かれたわ。今、私に言われたからとっさに出てきたものとすれば、その相談内容は響かないじゃない。あなたの心から出たものでなければ。それを叶姉妹に見透かされたんじゃないかしら? だったら、そう言えばいいのよ。『今、特に悩みないで~す』って」
恭子 「そうそう、そのほうが楽しく生きれますよ」
マツコ 「素晴らしいわねえ」

 いろいろと地獄だ。もし、尾籠Dのネガティブ思考が本当の悩みだったとしたならば。それをないものとし、ケチョンケチョンに言われるのは救いがなさすぎる。というか、そもそも“心から出た悩み”なんて全国放送のテレビで話せるものじゃないし、とっさに言えるものでもない。そんな状況の中、やっと質問を繰り出したのに「本心じゃないですよね?」と切り捨てられて、逃げ場があまりになさすぎる。

 あと、マツコの言ったように「悩みはないです」と返していたら、「何かひねり出しなさいよ!」とマツコに叱責されていたのは目に見えている。立場の弱いスタッフから無理に悩みを引き出すのではなく、自身の番組なのだからマツコ本人が相談すればよかったのに……とも思った。どんな返しをしても結局のところ尾籠Dは詰んでおり、無理ゲーだった。

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