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あのちゃん、下半期ブレイク候補ナンバーワンだが…個性派タレントに待ち受ける“試練”

あのちゃん、下半期ブレイク候補ナンバーワンだが…個性派タレントに待ち受ける試練の画像1
あのちゃん(ANO OFFICIAL SITEより)

 上半期は錦鯉、ヒコロヒー、ゆうちゃみ(古川優奈)などがブレイクした、2022年のバラエティ。入れ替わりの激しい業界で下半期に大ブレイクしそうなのが、“あのちゃん”こと歌手でタレントのあのだ。

「あのちゃんはもともと『ゆるめるモ!』というアイドルグループに所属していて、2019年にグループ卒業後は歌手、タレント、モデル、女優として活動。Instagramのフォロワー数は53万人、Twitterは61万人(7月21日時点)を超えており、ここ最近では『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)や『踊る!さんま御殿』(日本テレビ系)ほか、バラエティ番組への露出が一気に増えています。

 あのちゃんが一躍話題になったのは、昨年10月の『ラヴィット!』(TBS系)への出演でした。番組内の大喜利で超絶切れ味鋭い回答を連発し、司会の麒麟・川島や田村真子アナをかなり動揺させましたが、これにはカラクリがあって、回答はすべて芸人が考えたもの。実は『水曜日のダウンタウン』(同)のドッキリ企画で、あのちゃんは芸人たちに“遠隔操作”されていたのですが、あのちゃんの気怠そうなしゃべり方と尖った回答のギャップがもたらすインパクトは抜群で、『水ダウ』の名企画のひとつと語り継がれています」(テレビ情報誌記者)

 芸能人がブレイクするには、運や巡り合せは非常に重要。人気番組の企画に乗っかれたのは幸運だったが、本人に魅力がなければいろいろな番組に呼ばれるはずはない。

「あのちゃんの特徴は、なんと言ってもしゃべり方。舌足らずな上に小声で、しゃべるスピードもゆっくり、かつ内容もブッ飛んでいるので、話しが頭に入ってこない人も多いでしょうが、そんな“弱点”も芸能人にとっては大きな武器です。芸能界を見回せば、山瀬まみ、山口もえ、渡部陽一、ローラ、クロちゃんなど、しゃべり方に特徴がある芸能人はいくらでもいますが、そういった人たちが重宝されるのは、視聴者への“フック”になるから。どこか違和感を覚えるしゃべり方は、ハマる人にはハマりますし、良くも悪くも視聴者の関心が番組に向かうので、制作側にとってはありがたい存在だからです。

 あのちゃんの場合、しゃべり方ばかりがクローズアップされるのは仕方ありませんが、過去には深夜に冠番組を持ったり、『オールナイトニッポン0(ZERO)』をやったりと引き出しは豊富で、ゲストだけでなくアシスタントとして使う番組も現れ始めています。過去のインタビューでは中退、不登校、引きこもりの経験があることも明かしており、いずれはそちらに注目するメディアも出てくるでしょう」(キー局関係者)


 先日の『さんま御殿』では、明石家さんまを相手に「大きい声を出す人がすごいストレス」と言い放ち、さんまを絶句させたあの。まさにブレイク寸前だが、関係者からは早くもこんな指摘が。

「しゃべり方に特徴があるタレントは、一発目のインパクトが抜群ですが、売れれば必ずマネをする人間が現れるもの。今や超売れっ子の滝沢カレンも、最初はローラのマネだなんて言われていました。あののしゃべり方は偽装しやすそうなので、彼女がブレイクすれば、必ずマネするタレントが現れるはず。その“模倣犯”にどう太刀打ちするかが、息長く活躍できるかどうかのカギになりそうです」(民放バラエティ番組制作関係者)

 ゆうちゃみ、めるる、あの……令和のブレイクのキーワードは、ずばり「ひらがな」?

 

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/07/22 08:00
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