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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > “日本人総健忘症”とメディアの怠慢

安倍元首相銃撃、山上容疑者凶行の裏に“日本人総健忘症”とメディアの怠慢

三浦春馬の3回忌、いまだ墓を参れないファンの“聖地”

 このことは後半でまた論じることとして、まずは、バラエティ界の人気者2人が語った「テレビのバラエティの危機」について見てみよう。

 フライデーで、デビュー25年を迎えた「バイきんぐ」の小峠英二(46)西村瑞樹(45)だが、一時は、解散という危機もあったと話している。

 現在は、テレビとラジオなどのレギュラーが2人合わせて12本もあるという売れっ子である。

 だが、バラエティを取り巻く環境は異様だという。コンプライアンスという魔物が徘徊していて、ネタに対する規制が厳しくなっているというのだ。

<小峠 僕らが『キングオブコント』で優勝を決めた『娘がおなべになって帰ってくる』っていうネタがあるんですが、あれはもうテレビで流せないみたいです。(中略)

 バラエティでも、たとえばハゲっていうワードは怪しい。でもスキンヘッドでは面白くない。確かにハゲとスキンヘッドは同じものを指してはいますけど、どう考えてもハゲっていう言葉のほうがお笑いとしては面白いじゃないですか>

<西村 芸人本人が損をしていると思いますね。元々、そういういじりは芸人だけが許される世界だったじゃないですか。それすらオブラートに包まなきゃいけないっていうのはだいぶやりづらいですよね>
<小峠 コンプライアンスがどんどん厳しくなって、結局は自分で自分の首を絞めてる。じゃあテレビを誰も見なくなったら局の人たちはどうするんだろうって思いますよね。自分たちの職場を自分たちで住みにくくしてるっていうか。ホント、どうかしてるぜ! って思いますよ>

 いまのテレビは、言論統制がきつすぎて言葉で笑わすことができないから、相方をどついたり、おかしな顔をして見せたり、どうでもいいようなメシを「おいひ~」というだけの、画一的お笑いだけがテレビにまん延している。

 何を見ても、どのお笑いコンビを見ても、みな同じ。

 私はよくいっているのだが、テレビはアホが作って、アホが見る。これでテレビのお笑い番組に将来があるとは、とても私には思えない。

 さて、お次は、三浦春馬という俳優が自死してからはや2年が経つ。

 7月18日は、彼の三回忌である。いまだに衰えない彼の人気は、三浦が長年サーフィンをやってきた茨城県の鉾田の海岸をファンたちの聖地にしてしまったようである。

 というのも、春友といわれるファンたちには、春馬の墓がないのだ。

 新潮によれば、葬儀は一部の近親者や関係者だけで執り行われ、遺骨は実母が預かっていて、墓には納骨されないままになっているからだという。

 そこで春友たちは、JR常磐線の土浦駅からほど近いショッピングモールにある「はるまちカフェ」に集まって、春馬を偲んでいるというのだ。

 去年の命日には全国から400人近い人たちが集合したそうだ。その多くは女性で、それも50代60代が多いという。

 春馬を息子のように思い、みんなで彼のことについて話し合い、寂しさを紛らすのだろう。三浦春馬は、令和のジェームス・ディーンなのだ。

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