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中島知子、『さんまの向上委員会』出演でようやく獲得した“復帰”イメージ

中島知子、『さんまの向上委員会』出演でようやく獲得した復帰イメージの画像1
中島知子(Getty Images)

 7月9日放送『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)に、元オセロの中島知子が出演した。

 占い師による洗脳騒動が報じられ、それを機にキー局での活動がなくなった彼女。しかし、今は活動の場を大分に移し、『中島知子のおんせんさんぽ』(テレビ大分)、『金曜ビッグバン!』(RKB毎日放送)といったレギュラーを抱えている。また、今年4月には『有吉ゼミ』(日本テレビ系)で密着されており、東京でも彼女の姿はちょくちょく見るようになった。

 一時期、女性層をターゲットにしたバラエティー番組は久本雅美と中島知子でほとんど制覇していたような印象がある。おそらく、騒動がなければ今も安定したポジションで活動していたはずだ。ゴールデンタイムの番組のアシスタントとして引っ張りだこだったか、もしくはワイドショーのコメンテーターとして各局に出まくる彼女の姿が頭に思い浮かぶ。

“いい人”ずん・飯尾和樹を刺しにいく中島知子

「バック・トゥ・ザ・芸人SP」と題した今回。“平成を彩った女性芸人”としてスタジオに登場したのは、中島知子、まちゃまちゃ、アンゴラ村長(にゃんこスター)の3人だった。本音を言えば、中島1人だけで見たい座組だ。ブランクを考慮し、保険としてこういう括りが設けられたのだろう。

 言葉は悪いが、多くの視聴者にとって「中島の生存確認」というニュアンスが含まれる今回だったと思う。容姿は、昔と変わらず綺麗。一時はかなり体型も太り、明らかに異常事態を窺わせたが、かなり持ち直した。気になったのは肌の質感で、完全に一般人のリアルさだったのだ。年齢ももちろん影響しているが、一線級の芸能人がどれだけお金をかけてケアしているか、中島を基準に逆に浮き彫りになる。

 もうひとつ気になったのは、コテコテの関西弁だった彼女が標準語に近くなっていた点だ。当然だけれど、我々が見ていなかった時期も本人の中では時間が経過しているということ。

 さて、中島はどうして今回、『お笑い向上委員会』に出てくれたのか?

「プロデューサーの方から、昔の男みたいな感じで『今、大分にいます!』って急に(電話が)かかってきて。それで『ごめんなさい。私、今日福岡やから』って。レギュラーがあるんですよ、生放送で。『すれ違いやったね、すみませんでした』って言ったら、またかかってきて、『今、福岡です!』って来てくださって。それで『いい人やなあ』と思ってね」(中島)

 中島の談を聞いた飯尾和樹が小声で入れたガヤは、「引っかかりやすいんだ」であった。例の洗脳騒動について、コソッと踏み込もうとする飯尾。

「飯尾さんは昔から、ずんっていうコンビでご一緒してたんですよ。あの人、ちょっと性格悪いからね」(中島)

 中島の逆襲を受け、笑いながら少し目がキッとなる飯尾。“人を傷つけない笑い”に定評のある彼だが、その裏にほんのり隠し持つ人を蔑む性質を中島に指摘され、少し笑みがひきつってしまっている。飯尾に対するこの態度は、令和の共通認識と並走する芸人からは出ない指摘だ。

堀内 「(飯尾は)朝の顔だよ!? そんな、性格悪かったらできないでしょう」
中島 「(スカすように)ああ、ごめんごめん」

 話の圧のかけ方、いなし方がまるで宮迫博之みたいなのだ。東京を離れている間、中島のスタイルは少し変わった? そういえば、中島と宮迫は2004年のドラマ『アットホーム・ダッド』(フジテレビ系)で夫婦役だった。

 あと、堀内健による反論「(飯尾は)朝の顔だよ!?」も感慨深い。飯尾がパーソナリティを務める水曜『ZIP!』(日本テレビ系)のことを指しているのだろう。実は、中島もなのだ。2003年から放送の『知っとこ!』(TBS系)で、彼女も2011年まで“朝の顔”だった。あと、福岡では毎週金曜朝の情報番組『金曜ビッグバン!』に出演しており、密かに中島は今も“朝の顔”だ。

 ふわっとみんなが緊張しているなか、まるで大御所のように場を支配し始める中島。約7年前、2015年に『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演した際、まだ彼女には危うい空気感があった。でも、今はかなり復調している。
 
 もちろん、オドオドしたメンタルを隠しきれてはいない。当然だ。なにしろ、明石家さんまの番組なのだから。あと、加齢もあるだろうけど、滑舌で気になる瞬間もある。なんにせよ、ブランクがありながらここまでしゃべれるのは特筆もの。もし今後、キー局でのテレビ出演を重ねていくなら、そのへんも取り戻せる気がする。

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