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フラット芸能

安倍晋三元首相が城下氏の高校の同窓会でした“政界の内輪話”

安倍晋三元首相が城下氏の高校の同窓会でした政界の内輪話の画像1
安倍晋三元首相

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――今週は安倍晋三元首相死去のニュースでもちきりでした。芸能ニュースがかすんでしまいましたね。

城下 まさか、あのような事件に巻き込まれるとは⋯⋯ショックでしたね。

――そうですか。

城下 僕は接点がないように思われるんですけど、一度会ったことがあるんです。

――えっ、城下さんが政治の取材をしたんですか?

城下 取材じゃないんです。僕は九州にある高校の出身なんですが、その同窓会東京支部で、僕らが幹事となって同窓会を開催することになったんです。そこで「派手なゲストを呼びたい」という話になり、アメリカ留学時代に安倍さんと一緒に遊んで以来、親しくしているという某銀行エリートの同級生が当時、官房長官だった安倍さんを呼ぶということになったんです。官房長官は忙しいんですが、そいつが頼んだら二つ返事で来てくれることになりました。

――縁もゆかりもない高校の同窓会に?

城下 そうなんです。で、当日、忙しい合間を縫って本当に来てくれて。いろいろ段取りの都合で「登壇はもう少々お待ちください」と言うと、「気にしなくて大丈夫ですよ」とにこやか。来賓挨拶では、高校の情報を事前にインプットしてくれたようで、話に触れてくれました。

――政治家ですからそのあたりはぬかりないですね。

城下 それから「私は2人の総理大臣にお仕えした経験があります」と、森喜朗さんと小泉純一郎さんの話をしてくれました。

 森さんは大きな顔をしているけど細やかな人で、「いいネクタイしているね。そのネクタイどうしたの?」と声をかけられて、「女房が買ってきたのかな⋯⋯」と答えると、「それは俺がプレゼントしたネクタイだよ」と、森さんは自分が贈ったネクタイの柄まで覚えているとか、法案を通すときにすべて根回しは終わっていて各所から文句が出ないよう細かくフォローしているとか。

 小泉さんは「パッと出してサッと通しちゃおう」と勢いで法案を通すけれども、その後で「いろんな派閥から文句が出てきた。全部謝りに行っといて」と言われて「えっ、僕が謝りに行くんですか?」と驚いたとか⋯⋯。会場は大ウケでしたね。

――どこまで本当かわからないけど、そんな政界の内輪話をしてくれるんですね。

城下 最後は「日本は借金多くご迷惑をおかけしますが、皆様ご協力よろしくお願いします」と頭を下げていました。一高校の同窓会にわざわざ来てくれて、15分間くらい、笑いを随所に取って愛嬌とユーモアにあふれる話をして、その上、丁寧。「仕事があるから帰らないと」と急いでいたようですが、帰り際、幹事一人ひとりに挨拶をしていましたね。偉そうな態度は一切ない。ものすごく感じがいい人でした。

――城下さんはたくさん芸能人に会っていますが、芸能人と比べてどうですか。

城下 そんじょそこらの芸能人よりもおもしろいと思いました。やっぱり大物。存在感があって目を引くし、まるで光っているように見えました。芸能人よりパワーを感じました。

――首相になる人ってそういう感じなんですね。

城下 いや、岸田文雄さんには、そこまでの存在感はないですね。安倍さんが「岸田さんは自民党でいちばんいい男、でも人柄が一番いいのは安倍晋三」と言っていました。安倍さんは政策面ではいろいろありますが、人としては好きでした。謹んでお悔やみ申し上げます。

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2023/02/24 11:54
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