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ひろゆき読んでることだけは…フワちゃんの本棚とコンセプトと「緻密な破天荒ですね」

ひろゆき読んでることだけは…フワちゃんの本棚とコンセプトと「緻密な破天荒ですね」の画像1
『ホンシェルジュ・バカリズム』(フジテレビ系)TVerより

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(7月3~9日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

バカリズム「フワちゃんはやっぱり、緻密な破天荒ですね」

 人の家に行くと本棚を見てしまう。行儀が悪いことはわかっている。わかっているのだが、その人がどんな本を読んでいるのか、知りたいという欲求が抑えられない。

 芸能人のお宅訪問ロケの際も、画面のなかに本棚がないか探してしまう。本棚が映ると、並んでいる本のタイトルに注目してしまう。録画や配信の場合、一時停止して確認したりもする。ネタづくり担当の芸人の本棚に発想法の本を読んでいたり、アイドルが哲学書を読んでいたり。あえて見えるように置いていたりもするのだろうが、そういうのを見てひとりフムフムと思っていたりする。自分のことながら気持ち悪い趣味だ。

 6日の『ホンシェルジュ・バカリズム』(フジテレビ系)は、他人の本棚を見たいそんな欲求を刺激するものだった。番組のコンセプトは「本棚を見ればその人がわかる」。ゲストを1人ずつ招き、その人の自宅の本棚(正確には本棚を再現したもの)をMCのバカリズムらが見てコメントしたり、「人生が変わった本」などについてトークしたりしていた。ゲストとして招かれたのは、フワちゃん、ROLAND、尾上右近の3人だ。

 で、そのなかでもフワちゃんがさすがの振る舞い。

 フワちゃんの本棚に並んでいたのは、上田晋也や有吉弘行、川島明や加納(Aマッソ)ら芸人の本、佐久間宣行や藤井健太郎といった製作サイドの本、伊坂幸太郎や湊かなえなどの小説、英語学習本、旅行情報誌などなど。そんななか、『お笑い芸人に学ぶ ウケる!トーク術』(立東舎)といった本を見つけたバカリズムが、「芸能人でこれ持ってる人初めて見た」とイジったりしていた(フワちゃんいわく、著者が養成所の先生とのこと)。

 フワちゃんが「仕事のお手本になった本」は、ひろゆき(西村博之)の『1%の努力』(ダイヤモンド社)らしい。「ひろゆき読んでることだけは、マジで知られたくなかった」と言いつつ、わかりやすく動揺するフワちゃん。

 また、「デキる女になりたいっ」というテーマでは『働く女子の仕事力アップTips大全』(KADOKAWA)というビジネス書を紹介。バカリズムが「フワちゃんのイメージ的には、自由に好きなことを趣味のようになってるイメージだけど、ちゃんと仕事として捉えて1個1個やっていくっていうことなんだ」と解釈すると、「なんで一冊の本からそこまで紐解いていくわけ?」とツッコむフワちゃんだった。

 そんなフワちゃんについて、バカリズムは次のように総括する。

「フワちゃんはやっぱり、緻密な破天荒ですね」

 本棚を見られると自分が見透かされているように思う。そんな本棚をめぐる恥ずかしさや居心地の悪さを、わかりやすい動揺やバカリズムへのツッコミで表現するフワちゃん。実はマジメな一面、みたいなのもちょうどいい塩梅で出し入れする。

 本棚を見ればその人がわかるのかどうかはわからないけれど、フワちゃんは「本棚を見ればその人がワカル!」という番組コンセプトをわかりやすく伝えていた。そんな振る舞いが、本棚を見る以上にフワちゃんのフワちゃんたるゆえんを浮き彫りにしているようだった。――みたいな感想を抱かせるのもまた、彼女の手の内なのだろうけれど。

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