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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > くりぃむ上田晋がまるで紳助?

『くりぃむナンタラ』芸人がお悩み相談、上田晋也の回答がまるで15年前の紳助?

カッコつけて紳助みたいなことを言い出す上田

 続いてのテーマは、「50歳を超えたくりぃむしちゅーが今、やりたい仕事は?」であった。

野田 「サボろうとも思わないですか? 『温泉入ってるだけの仕事してえなあ』とか」
有田 「もう、めちゃくちゃしたい! 今までは、海外ロケに行っても『ふざけなきゃいけない』と思ってやって、『真面目にやってください』とスタッフに怒られてたのよ。でも、これからは『ふざけてくれ』っていうのをやめてほしい。普通に『ああ、いいとこっすねえ~』って(コメントして)」

 あえて名前を挙げると、有吉弘行はもうそれが許されるタレントだ。ただ、その手の番組に“向いているタイプ”と“向いていないタイプ”がいる。前者が浜田雅功で、後者は松本人志だろう。そして、くりぃむしちゅーは完全に後者だ。やはり、くりぃむには「くだらないことばかりやってほしい」という願望がある。それは、後輩芸人も同様ではないか?

「ボキャブラの世代の人で、こんなにしっかりボケてツッコむコンビってもういなくなってるんじゃないかなって(笑)」(野田)

「芸能界で長くやっていくには?」というテーマで口を開いたのは、上田である。

「『自分が芸能界で20~30年やっていく自信があるか?』と。あるならあるで、その才能を信じていけばいいじゃん。俺は、自分で20~30年芸能界でやっていく才能はないと思います。ないのになんで、『“20~30年やっていこう”って図々しいこと考えてんの?』と、俺は思う。ないんだから、いけるわけないじゃん。そんな先のことなんか考えてない。だから、(芸能人生が)終わってもしょうがないわな。テレビで20年くらい、いっぱい仕事もらったからね。だから、『ありがとうございました』っていう感じ。『この先、まだまだ』とか、そんなことは考えてない」(上田)

 上田にそんなに自信がなかったとは意外。反面、「今消えても上田は一生困らないだろう」という事実を、視聴者はすでに知ってしまっている。それを踏まえての上田発言だと踏まえる必要もある。

「『ダウンタウンを超えるんだ』という気持ちは消えた?」という村上からの質問に対しては、くりぃむの2人が持論を述べた。

有田 「『この人を抜いてやる』とか『この人に勝つ』とかいうのが、ちょっと違わない? それがそもそも違う。(超えることを)諦めたということじゃなくて、みんな全然違くない?」

上田 「よく、『芸能界は椅子取りゲームだ』『あの人がいなくなったからそのポジションを~』って、俺はそれがよくわからないんだよね。比べても意味がないのになあって。だから、『ダウンタウンさんを抜くことは諦めたんですか?』って、最初から比較してない」

 決して、万人に通ずるアドバイスではないと思う。例えば、吉本の若手~中堅芸人は「いかに事務所からフックアップされるか」という意味で、明らかに椅子取りゲームの世界を生きている。あと、ボキャブラ世代と令和の芸能界では状況がまるで違う。端的に言うと、「トップに近い存在」の数が今は多すぎる。同世代や後輩だけでなく、先輩とも椅子を取り合う常在戦場が令和だ。椅子からどかしたいライバルが多すぎるのが今である。それは、くりぃむもわかっているはずなのだが。

「『ボキャブラ天国』とかで裾野がすごい広がったじゃない? 俺らの1個上のダウンタウンさんやウンナンさんやB-21さんの話を聞くと、『俺らのときは(芸人が)少なかった』って言うわけよ。『俺らのときは全然いなかったから、お前らはライバルが多いし可哀想だよね』みたいな。それがだんだん広がっていって、俺らの下の世代なんて『どうやって売れるの!?』って思うわけ」(有田)

 こんな群雄割拠の時代に、どう生きればいいのか? 上田が言葉を発した。

上田 「ものすげぇカッコいい言い方をすると、“昨日の自分”と比べたほうがいいよね」
一同 「あぁ~!」
村上 「プッ」

 興が乗ったのか、島田紳助みたいなことを言い出した上田。“カッコつけ上田”モードが発動すると同時に、村上は思わず吹いてしまった。全員が「あぁ~!」とリアクションし、居酒屋で若手にヨイショさせている上司感が漂ったところで、「プッ」と吹いた村上のリアクションは救いだった。

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