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山田涼介『ハガレン』が“想定以上の大爆死”も…期待される「強力制作陣」ドラマ

山田涼介『ハガレン』が“想定以上の大爆死”も…期待される「強力制作陣」ドラマの画像
絶対的エースの面目躍如といきたいが……

 Hey! Say! JUMP・山田涼介の主演映画『鋼の錬金術師 完結編』が「目も当てられない」惨状になっている。

 世界累計発行部数8000万部以上という大人気ダークファンタジー漫画の実写化として、2017年に公開された映画『鋼の錬金術師』。主演に山田涼介を迎え、本田翼、ディーン・フジオカ、本郷奏多、大泉洋ら人気俳優を揃え、イタリアで撮影するなど力の入った作品だったが、産業革命期のイギリスの工業地帯をモチーフとした世界観をオール日本人キャストで再現することの難しさに加え、原作を昇華しきれていない駆け足気味の脚本、わざとらしい演出などで酷評を浴びた。

 「漫画の実写化作品の失敗例」のひとつとして記憶されることになった実写版『鋼の錬金術師』だが、興行収入は11.1億円とまずまずの数字だったこともあってか、まさかの続編が製作。それが前後編となる『完結編』で、新たに新田真剣佑、渡邊圭祐、黒島結菜、山田裕貴、舘ひろしら新キャストを加え、5月20日に『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』、6月24日に『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』と公開されたのだが、想定以上の厳しい結果に終わっている。

「完結編では東洋系のキャラが増えたこともあって、キャスティングは前よりも評価され、また脚本や演出も改善されているという声も少なくなかったが、前作の悪評を一掃してしまえるほどの出来栄えとはさすがにならなかった。加えて公開前には真剣佑をめぐってさまざまな疑惑が一部で報じられたのも向かい風となったのだろう、映画は前編・後編のどちらも土日の観客動員数ランキング(興行通信社)で初登場9位。2週目には早くもトップ10から消えた。公開規模はいずれも350館近く、興収は10億に達して及第点といったところだが、それぞれ累計3億程度で終わる可能性が高い。前作の1/3レベルという“大爆死”ぶりはさすがに製作側も想定外だったようで、担当者はすっかり参ってしまったようだ」(映画メディア記者)

 映画の公式サイトでは「大ヒット上映中!」としているが、謳い文句どおりとはならなかったということだろう。

 こうなるとやはり話題になるのが、ここ最近の山田涼介の主演映画の“引きの悪さ”。山田は、初主演映画『暗殺教室』(2015年)が大ヒットし、翌年公開された続編『暗殺教室~卒業編~』は前作を上回る成績を見せた。2017年には東野圭吾の小説の実写化となる『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で主演を務め、こちらも興収10.9億円とまずまずだったが、同年の『鋼の錬金術師』が酷評されてからはしばらく映画出演が途絶えることに。

 数年経って2020年には、『JIN -仁-』『義母と娘のブルース』といった大ヒットTBSドラマを手がけた平川雄一朗監督による『記憶屋 あなたを忘れない』でふたたびスクリーンに戻ってきたものの、300館以上の公開規模で興収5億割れ。そして今年2月に公開された『大怪獣のあとしまつ』は土日の観客動員数で初登場3位と好発進かに見えたが、こちらも内容に対する酷評が相次ぎ、2週目に7位、3週目にトップ10圏外と厳しい戦いになった。

「特に『大怪獣のあとしまつ』に『鋼の錬金術師 完結編』と、鳴り物入りで大規模上映した主演映画が軒並み不評で、かつ成績も悪いというのは俳優イメージに差し障りがあると事務所側も焦っているとか」(芸能記者)

 だが、そんな山田の“救い”となりそうなのがテレビドラマだという。

「もともと2018年の『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)や2019年の『セミオトコ』(テレビ朝日系)などでコメディ調の作品との相性がいいのはわかっていましたが、今年4月期に放送された『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(同)でラブコメに本格的に挑戦。これが大好評で、第1話の見逃し配信は同放送枠の史上最多記録を更新しました。この深夜枠は基本的に30分枠だったのですが、最終回が1時間に拡大となったのも、好評を受けての判断だったといいます。オリコンによるドラマ満足度ランキングでも上半期で10位と健闘していました」(テレビ誌記者)

 10月期には、サスペンス漫画『親愛なる僕へ殺意をこめて』(講談社)の実写ドラマ化で主演を務めることが決定している。フジテレビの水曜22時枠で放送予定の同ドラマは、連続殺人犯を父に持つ主人公の大学生がある日、自らが二重人格であることを悟り、“もう1人の自分”が殺人を犯しているかもしれないと底知れぬ不安にかられ、真相を明らかにしようとする「二重人格ミステリー」だ。

「今年1月期に放送され、非常に好評だった月9『ミステリと言う勿れ』のプロデューサーと総合演出が再タッグを組み、脚本も映画『マスカレード・ホテル』『マスカレード・ナイト』を手がけた岡田道尚氏ということで、フジも相当気合が入っています。加えて、Wヒロインで川栄李奈と門脇麦が脇を固めるという話です。今回の主人公は、表面上はお気楽な大学生だが、実は父親が連続猟奇殺人事件の容疑者であることで辛い少年時代を過ごしており、暗い影がある……というだけでなく、さらに別の人格が存在するという難しい役どころですが、山田は演技力には定評があり、強力な制作体制もあって本領を発揮できるのでは。世間をあっと言わせる演技を期待したいですね」(同上)

 さらに主演ドラマのほうには追い風も吹いているという。

「今年4月に復活したばかりのフジ水曜22時のドラマ枠ですが、裏番組が強いこともあって4月期の『ナンバMG5』は視聴率面では苦戦。しかしドラマの内容はかなり評価が高く、オリコンによるドラマ満足度ランキングで上半期3位になるほど絶賛されました。この影響もあってか、先日スタートしたばかりの7月期の『テッパチ!』は、『ナンバMG5』の初回視聴率を1ポイントも上回る好スタートを切っており、秋に向けていい流れが生まれる可能性も決して低くない。そこにドラマ満足度ランキング上半期でトップとなった『ミスなか』のプロデューサー&総合演出のコンビが加わるわけですから、フジ側もかなり期待を寄せているのでは」(同上)

 山田にとってはこれ以上ないプレッシャーともなりそうだが、『親愛なる僕へ殺意をこめて』は新たな代表作になるかもしれない。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2022/07/10 11:00
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