『関ジャム』Snow Man岩本照「そこまで考えてないです」圧倒的“センス”に撃沈
#音楽 #ジャニーズ #Snow Man #岩本照 #関ジャム
「DA PUMPを見て『ジャニーズらしさは捨てよう』って」
岩本が振付する際、意識しているのは“踊らない人”だそう。彼が振付を作るときはじっと座ったまま、動かず頭の中で考えるのが常らしい。
「自分たちが踊ってる、それを観てるお客さんの顔……って、段階を踏んでいくんですね。それを見てる自分っていう位置までいったら、みんなに振りを移すっていう」(岩本)
アウトプットした振りを撮影しながら実際に踊り、その動画を見て修正を施していくやり方のよう。「観客がダンスを観ている視点に立つ→その観客を見る振付師視点に立つ→振りをアウトプットして適宜修正」という流れだ。あと、メンバーのフォーメーションを考える際、シルバニアファミリーの人形を岩本が用いるのはファンの間では有名な豆情報だ。
動かず、頭で振付を考える先達といえば、嵐の大野智も同じタイプである。2017年6月29日放送『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にて、櫻井翔は大野の振付について「ある日1日スタジオを借りて、(大野は)ず~っと座って『できた。帰る』って」と証言。振付を想像で完成させる大野のやり方を明かしていた。
2人のスタイルに対し、「僕と作り方がまったく逆」と口を開いたのは屋良だ。彼は、動きながら振付を作り上げるタイプらしい。
12歳でジャニーズ事務所に入所、10代でダンスユニット「Musical Academy」(大野も所属)のメンバーになった屋良。その後、ストリートダンスにハマり、自身の振付なども行うようになった。他のジュニアが次々にデビューするなか、彼はダンスの方面へと進んでいったのだ。CDデビューせず芝居の方向に進んだ生田斗真とは、また違ったタイプである。
「僕が(ジャニーズ事務所に)入った90年代って、Dragon Ashさんとかジャパニーズヒップホップが流行ったじゃないですか。ブラックカルチャーが入ってきて、それらを聴いているなかで1番ビビッときたのがm.c.A・Tさんだったんです。そこからDA PUMPさんがデビューして、オールドスクールのロックダンスやブレイクダンスを入れたパフォーマンスを見て、『これ、ぶっちゃけジャニーズヤバくねえか?』って思ったんですよ。『ジャニーズらしさは捨てよう』って思ったんです」
「その当時(のジャニーズ事務所)って、ストリートの要素も入れるけどジャニーズらしさとミックスしていて。それが、当時は気に食わなかったんです。『だとしたら、ちゃんとしたストリートの音楽があって、そこにハマったダンスをやればいいじゃん』って、そこを目指しだしたんです」(屋良)
相当、ぶっちゃけた話をしている。彼のような存在がジャニーズにいてよかった。あと、ジャニーズの冠番組で、所属タレントがDA PUMPの話をしているのが事件だ。いろいろな因縁がある。代表的なのは、出演予定者の中にDA PUMPがいたため、急遽、同日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)からKinKi Kids出演をジャニーズが取りやめさせた“ドタキャン事件”だ。当時、ジャニーズ事務所とライジングプロダクションは不可侵の関係だった。
屋良による言及は、昔なら考えられないことだ。嬉しくもあり、ヒヤヒヤするシーンだった。ジャニー喜多川氏の逝去により、時代は変わった。
ちなみに、屋良は関ジャニ∞「ブリュレ」の振付も担当している。
村上 「ただ、葛藤はあったんですよ。『屋良っちに頼んで、俺ら踊れんのか?』っていう(笑)」
屋良 「関ジャニだったりいろんな人の、スキル的に“自分ができる範囲”ってあるじゃないですか。その1.5倍広いところを狙うのが僕のやり方。ギリギリできないくらいのほうが、みんなエネルギーが出ると思うんですよ。それを楽しめるのがジャニーズの特色でもあるので、そこをあえて狙う」
決して、完璧さを求めていないということ。番組では、関ジャニ∞の「ブリュレ」パフォーマンス映像が実際に紹介された。ついさっきまで、Snow Manやキンプリのダンスを見ていただけに、キレの違いは如何ともし難い。どうにも“どっこいしょ感”が伝わってくるのだ。しかし、ひたむきさは感じる。エモいとも言えるか? 一周回って、屋良もジャニーズらしいダンスを発信するコレオグラファーになったということだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事