田中聖、3度めの逮捕で重い処罰か…槇原敬之との違いは?
#覚せい剤 #城下尊之
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――6月29日に覚せい剤取締法違反で元KAT-TUNメンバーの田中聖が逮捕されました。逮捕は3度目です。
城下 田中容疑者の1度目の逮捕は2017年。渋谷区内の路上で大麻取締法違反で逮捕されましたが不起訴処分でした。そして今年2022年2月に、名古屋のホテルで覚醒剤取締法違反(使用、所持)で逮捕、起訴され、6月20日に懲役1年8月、執行猶予3年の判決を受けたばかり。そのわずか9日後に再び逮捕とは⋯⋯。しかも、更生を支援する家族と一緒に住む、実家近くで逮捕されました。反省の色がまったくないと思われても仕方がありません。
――今後どうなるのでしょう。
城下 執行猶予期間中に再び同じ法を犯したわけですから、前回の懲役に今回の分をプラスし、執行猶予がつかない実刑となる可能性が高いですね。たとえば、前回が懲役1年8月、執行猶予3年ですから、今回は懲役4年近くとかなり重い処罰になる可能性も。ただ、田中容疑者は名古屋地裁の判決について、7月4日に控訴しました。まずはこの判決を確定させることが、先に進められると思います。
――槇原敬之は2020年に覚醒剤取締法違反で2度目の逮捕となった際、懲役2年、執行猶予3年の判決でしたよね。なぜ2度目なのに執行猶予がついたのですか。
城下 槇原さんが前回逮捕されたのは1999年。20年以上前になります。それくらい期間が空いた上での犯罪は「もしかしたら魔が差したのかもしれない」と捉えられて、執行猶予がつくこともあるんです。また、期間執行猶予中など期間が近い犯罪だとしても、交通事故による業務上過失障害などまったく関連性がない場合は、判決に影響しないことが多いですね。ただ、田中容疑者の場合は同じ罪ですから、言い逃れはできません。
――薬物依存症が心配されますね。
城下 そうですね。刑務所で罪をつぐなうと同時に、出所してからも依存できないようにしかるべき治療が必要になると思います。2018年に酒に酔った状態での強制わいせつ容疑で書類送検され、ジャニーズ事務所を契約解除された元TOKIOの山口達也さんも、専門病院でアルコール依存症の治療を受けていました。ところが、2020年、道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕され罰金刑を受けています。依存症はとても深刻です。
――田中の芸能活動はどうなりますか。
城下 さすがにこんなに短期間で逮捕が重なると、更生を信じて付いてきたファンも引いてしまうでしょう。罪を償ったとしても、芸能人としての信頼を取り戻すのは難しい。その後ライブ活動を行うにも、会場を貸すところがあるのかどうか。CDなどを自主制作するにもその資金を集めるのも難しい。不祥事を起こした人に比較的寛大なVシネで、チョイ役から出演することはありえるかもしれませんが⋯⋯。とはいえ芸能活動だけで食べていくのは相当厳しいことになると思いますよ。それくらいの大きな罪を犯してしまったのだと、まずはしっかり反省してほしいですね。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事