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日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル  > 『HiGH&LOW』新作公開決定!
MEN IN BLACK

『わた婚2』『HiGH&LOW』ほか出演の塩野瑛久、闇をまとう――。

三浦春馬さんの『キンキーブーツ』はすごかった。あの圧倒的存在感

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写真=永峰拓也

――いろんな役をやられていますが、先ほど話に出た『私たち結婚しました 2』は「恋愛モキュメンタリー」だったじゃないですか。あれはまた、どこまで素を出すか?っていう部分とか難しかったのでは?

塩野 難しかったですね。多分、世代とかもあるんでしょうけど、僕自身、俳優って「ミステリアスでなんぼ」だって思ってたので、役柄以外で自分というものを表現していいものなのかどうかとか、あまり見せるべきじゃないんじゃないかっていう抵抗があって。それはいまだに若干葛藤してるところでもあるんですけど。でもそこは吹っ切れてやりましたね。本当に、素の自分はすごいつまんない人間だと思ってるんですよ。だから、そんなものをお見せしてもよいのかなって(笑)。

――どういうところがつまらないと思っちゃうんですか?

塩野 真面目なんですよね、自分で言うのもなんですけど(笑)。けっこう頭で考えるタイプで。たとえばお酒を飲んでも、めちゃくちゃテンションが上がるわけでもないし。きっと、どこかしらに「弾けたい」みたいな部分は持ってはいるんですよ。だけど、それはお芝居の中ででしか……やりたくないってわけではないんですけど、お芝居の時だけ「自由だ」って思えますね。

―― 逆にそれが「演じたい」みたいな欲求につながってるんですかね。

塩野 そうかもしれないですね。やっぱり楽しいなと思いながら、日々撮影してます。もっともっといろんな役に巡り合えたらいいなって思いながら。だからずっと続けちゃいますね、この仕事。その場その場で生まれるものが楽しかったりするんで。それこそ、滝藤さんが、どの俳優も1回や2回は「あの時の現場は刺激的だったな」っていう感動みたいなものを持ってらして、それを経験してるがゆえにずっとそれを追い求めてやり続けてしまうって仰ってて。まさにそのとおりだなって。滝藤さんがそういうふうに思うってことは多分、僕も数年後もずっと同じことを言うんだろうなって思うんですよ。永遠に終わりは来ないんじゃないかっていう。ずっと同じことを言ってるかもしれない。

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写真=永峰拓也

――今回の企画のテーマが「黒」ということで、塩野さんの”黒い”部分をお聞かせいただけたら。

塩野 そうですね……ドラマとか映画とかでも、同世代の人の活躍してる姿をあまり見られないっていうのはありますね(笑)。もちろん喜ばしいことだし、会ったら普通なんですけど。ちょっと……やっぱり距離を離しちゃうのかなぁっていうのはあるかもしれないですね。

――塩野さんって、クールな役柄を演じることが多いですけど、けっこう内に熱いものがあるタイプですよね。

塩野 わりと暑苦しいかもしれないですね。壱馬とかもそうなんですよね、熱いんです。そういうところは通じ合ってるのかなあという気はしますけど。

――こういう悪役をやりたい、ダークなキャラクターをやってみたい、みたいな願望はありますか?

塩野 うーん……、血を浴びたいですね。

――それはホラー方面じゃなくて?

塩野 ホラーは若干苦手なんです。ホラーじゃなくて、『孤狼の血』みたいな作品とかも出てみたいです。今のイメージからなかなか想像できないことが多分多いと思うので、しょうがないですけど。全然肌も焼くし。

――全然違うビジュアルになってみたい、みたいなことも?

塩野 あります。わりと役によっては変えてるつもりなんですけど。パンチパーマとか? 坊主、女装とかもしてみたいですね。そういえば、三浦春馬さんの『キンキーブーツ』はすごかったですね。あれはすごいなと思いました。歌って踊って……仕草とか。あと圧倒的存在感。すごいなと思いますし、挑戦してみたいなとも思いましたね。どこまで自分ができるんだろうって。

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写真=永峰拓也

――ちなみに歌って踊って、というのは?

塩野 得意ではないのですが、機会があれば……決してやりたくないわけではないので。機会があったら挑戦してみたいですし、できるに越したことはないのと、俳優はそういうところもかなり求められていると思うので、頑張ってスキルを磨かないとな、とは思いますね。

――現在27歳。20代のうちにやっておきたい役とか目標はありますか?

塩野 今まさに、どのあたりで自分を変えていくのがいいか迷ってるところなんですよね。今髪を切って、「まだ若い役いける」って言われてるからちょっと様子見てる感じなんですが、どこかでシフトしなきゃなと思ってます。求めていただけるのであれば、初々しい役だったりとか、少し気弱だったりとか、まだ未熟な役とか、そういうものもやりたいですけど、30代になってからは、仕事もできる男だったりとか、色気を感じさせたりとか、そういう役をやっていきたいです。

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写真=永峰拓也

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塩野瑛久(しおの・あきひさ)

1995年1月3日生まれ。東京都出身。近年の主な出演作品は『来世ではちゃんとします』『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』など。8月より舞台『VAMP SHOW』公演がスタート。自身が出演する人気シリーズ映画『HiGH&LOW THE WORST X』は9月9日公開予定。

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末﨑裕之(ライター/編集者)

ライター・編集者。音楽を中心に、俳優・ドラマ~映画の取材まで。共著に『新R&B教本 2010sベスト・アルバム・ランキング』(スペースシャワーブックス)。まれにラジオ出演(NHKラジオ第1、FM802他)、作詞(アイドリング!!!他)も。
Twitter:@hsuezaki

すえざきひろゆき

最終更新:2023/02/20 03:43
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