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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 『M-1』優勝候補の芸風が激変?

『M-1グランプリ2022』オール巨人ら審査員引退で “優勝候補”予想も大波乱の予感

『M-1グランプリ2022』オール巨人ら審査員引退で 優勝候補予想も波乱の予感の画像1
『M−1グランプリ2022』公式サイトより

 漫才日本一を決める『M−1グランプリ2022』の開催記者会見が、6月29日に行われ、前回決勝進出のオズワルド、インディアンス、真空ジェシカ、モグライダーらが登壇した。

 昨年の大会では、ファーストラウンドをトップで通過するも、最終決戦で惜しくも錦鯉に敗れたオズワルド。今年はテレビ出演の機会が多く、ネタに打ち込む時間がないからか、現時点での手応えについては「話にならない」(byツッコミの伊藤俊介)。優勝候補筆頭のスタートが出遅れているということで、今年のM-1は波乱の展開となりそうだ。

「昨年は、決勝進出者の10組中5組が初進出ということで、かなりフレッシュなメンバーでしたが、ネタのクオリティーも素晴らしかった。年々、大会のレベルは高まっていて、決勝常連組以外にも有力コンビがゴロゴロいる状態。決勝常連組もうかうかしていられません。今年も初決勝進出コンビが大活躍することになるかもしれません」(お笑い事務所関係者)

 会見では、決勝戦にはまだ進出していない注目株として、男性ブランコ、コウテイ、ヨネダ2000、マユリカが登場した。

「この4組はかなり有力です。特にここ数年は変化球的な漫才をするコンビへの評価も高まっていて、コウテイやヨネダ2000あたりが、勢いにノって一気に優勝してしまうことも十分にありうる。また、今年は比較的オーソドックスな漫才を評価していたオール巨人師匠と上沼恵美子さんが決勝戦の審査員から外れる予定なので、余計に変化球系コンビにチャンスが回ってきそうなんですよね。そういう意味では、体を使いまくる漫才コンビの隣人や、ギャグを連発するフースーヤなども注目です」(同)

“M-1おじさん”と呼ばれ、つねにM−1グランプリに関する情報を発信しているスーパーマラドーナの武智は、今回の会見を受けて、後輩芸人のラフ次元・空道太郎とともに、YouTubeで生配信を行った。そこで武智が注目株として言及したのが、コウテイ、さや香、華山、ストレッチーズ、シシガシラ、ダイタク、金属バットなどだ。

「2019年あたりから、M-1では“東高西低”の流れになっていて、東京の非吉本芸人の評価が高まっている。今年『第3回ツギクル芸人グランプリ』で優勝したストレッチーズなどは、かなり有力です。そのほかでは、ママタルト、パンプキンポテトフライ、カナメストーンなども決勝に行っておかしくないレベルです」(同)

 また、女性芸人への期待も高まっている。女性コンビであれば、Aマッソ、天才ピアニスト、紅しょうが、男女コンビであれば、ゆにばーす、蛙亭、世間知らズ、などが注目株だ。

「バラエティーの世界でも女性芸人への需要は高く、もちろんレベルも高い。かつては“男性優位”だったお笑い界ですが、そこもフラットになってきています。ネタもかつてのように“女性性”を全面に押し出すネタばかりではなくなっていて、もはや“男女の差”を意識せずにネタを楽しめる。M-1グランプリもまた、こういった世の中の流れに沿っていくいいタイミングかもしれません」(同)

 1回戦は、8月1日にスタートする。今年もまた、新たなスターが誕生するに違いない。

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2022/07/06 07:00
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