K-POPで“絶対にファンを裏切らない”アイドルグループが誕生!
#K-POP
韓国でデジタル、AI、仮想人間などをコンセプトに掲げる、近未来型K-POPアイドルグループが続々と登場しようとしている。まず6月末には、リアル男子4人と仮想男子1人のボーイズグループ「SUPERKIND」が、『WatchOut』というタイトルのシングルでデビューし、話題となっている。
セジン(Saejin)、ユジン(Eugene)、ゴン(Geon)、デイモン(Daemon)、シオ(Sio)の5人のメンバーで構成されるSUPERKIND。なかでも注目を浴びるのは、AI仮想アイドルでセンターを務めるセジンだ。PVでは他のメンバーと同じく、まるで本物の人間のように動きアイドルのような凛々しい表情をみせる。
なおSUPERKINDには独特の世界観がある。グループは種族によって分かれており、リアル男子は「フリード」(PRID)、仮想メンバーは「ヌーク」(NUKE)と区分されている。なかなかに尖ったコンセプトを持ったアイドルグループだが、業界でも前例がないだけに“ならではの苦労”も絶えないそうだ。
例えば、1枚のジャケット写真を撮影・完成させるのにかかる時間はおよそ1週間。またダンスのレッスンの際には、セジンがリアルにいることを念頭に、いつもポジションを空けたまま練習するのだという。普通のアイドルグループよりも、作品のクオリティーを担保することがはるかに難しいだけに「デビュー曲を番組で披露する計画はまだない」と所属事務所・ディープスタジオは説明している。当面はショートコンテンツをSNSに公開しながら、ファンを獲得していく方針だそうだ。
また韓国の人気オーディション番組「放課後のときめき」は、シーズン2で“デジタルアイドルグループ”の結成を予告している。シーズン1でデビューした7人組ガールズアイドルグループ・CLASSyは人気上々で、日本語によるCD販売もすでに発表されている。
そのCLASSyの所属事務所・M25と制作会社・PHUNKY STUDIOは、シーズン2でボーイズグループのオーディションを行うことを発表。選ばれたグループメンバーに対しては、ゲーム、ウェブトゥーン、NFTなど、デジタルコンテンツプロジェクトを同時に進めるとし、「メタバースなど最先端のデジタル空間でも活動できる新世代のグループにする」と宣言している。放課後ときめきのシーズン2は、2023年の1月頃の放送を目標に製作準備が始まっており、韓国と日本で同時に放送される予定となっている。
アイドルは良くも悪くも“生もの”だ。スキャンダルや体調不良、精神的な悩み、メンバー同士の不仲、作品に対する価値観の不一致などで、事務所側が上手くコントロールできないケースが多々ある。その点で、デジタル化されたアイドルは弱音を吐くことも、裏切ることもない。また本人たちが活動を自粛・中断したとしても、収益を生み続けることができる。
ますますレッドオーシャン化するK-POP業界において、事務所側のリスクヘッジや費用対効果を考えれば、アイドルそのもののリアルからデジタルへの移行は、大きなトレンドになる可能性を十分に秘めている。
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