ABCお笑いグランプリ、東京勢が決勝進出を上回る―移り行く大阪客層の変化
2022/06/28 13:00
#お笑い #馬鹿よ貴方は新道竜巳
かつて大阪では、東京の芸人は認めないという話をよく、耳にしました。私は2016年に馬鹿よ貴方はとして決勝に出場したのですが、体感として東京の芸人への笑いの量が渋く感じたことを、今でもはっきり覚えています。お笑いの本場・大阪では東京の芸人さんからすると怖いお土地柄なんです。
2011~2014年のTHE MANZAIでは、準決勝まで進むと本線サーキットと呼ばれるものに2回出場して決勝進出を争うのですが、東京の芸人さんが大阪で本線サーキットを受けるととんでもない滑り方をして帰ってくる……なんて事も少なくありませんでした。
また逆に、1度テレビなどで知名度を上げた芸人に対しては意外と寛容で、大阪でネタをやっても、しっかりと受ける事もあります。
2009年に開催されたM-1グランプリ2008リターンズでは、最終決戦で大きく注目されたオードリーが登場した瞬間に大声援がおき、ネタが今までみたものとは別格ぐらいのうけかたをしていた印象があります。
大阪のお客さんの笑いを見る目が厳しいのはたしかにそうなんですが、ちゃんとした功績をあげさえすればちゃんと、受け入れてくれる印象です。それはやはり大阪にはお笑いの大会が多く、芸人たちはそこでいかに優勝するかによって劇場でのギャラを上げていくかという文化の影響があったのかもしれません。
それが現在では、東京の若手芸人が大阪のライブに出演することも多くなり、東京で活動しているのとさほど変わらない感じで、笑いをとるようになったと感じる事があります。時間とともに、しだいに受け入れられて寛容になっているようですね。
最終更新:2022/06/28 13:00
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