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元NHK神田愛花『IPPONグランプリ』活躍の裏で…女性アナの“吉本入り”が進行中

元NHK神田愛花『IPPONグランプリ』活躍の裏で…女性アナの吉本入りが進行中の画像1
神田愛花(セント・フォース公式サイトより)

 高島彩、加藤綾子、田中みな実、高橋真麻、鷲見玲奈など、テレビ局を辞めてフリーで活躍する元・局アナはめずらしくないが、ここ最近、新たな潮流が生まれようとしている。

 フジテレビを退社した久代萌美が吉本興業と契約し、目下バラエティー番組に引っ張りだこ。続いて元テレビ東京の亀井京子も吉本との契約を発表すると、6月末で日本テレビを退職する久野静香は、松竹芸能入りを発表した。

「久代は、入社後しばらくは目立たない存在でしたが、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)や『ワイドナショー』(同)などで明石家さんまや松本人志に気に入られ、存在感を発揮。しかしアナウンス部から異動を命じられ、退職の道を選びました。吉本入りについて久代は、“担当番組が吉本の芸人の番組ばかりで、吉本に育てられたようなものだから”と語りましたが、一方では“アナウンサーが1人もいないから使ってもらえる”とも発言。したたかな計算もあったようです。

 吉本としては、3月にBSチャンネル『BSよしもと』を開局したばかりで、そちらで使う腹積もりでしょうが、タレントとしても“吉本の女子アナ”という話題性はありますし、芸人とバーターで番組にねじ込むこともできる。自社のイベントや所属芸人が絡む商品発表会などで司会をやらせたり、ナレーションで起用する手もあります。

 吉本といえば圧倒的にお笑いのイメージですが、俳優、アスリート、文化人、アーティストなども所属しており、池脇千鶴、手塚理美、黒田博樹、高津臣吾、青木宣親、石井一久なども実は吉本。これまでアナウンサーがいなかったのが不思議なぐらいで、久代に続く者は次々と現れるでしょう」(芸能誌記者)

 知名度があって、アナウンススキルを持ち、大人数の前に出ることにも慣れている元局アナは、何かと使い勝手がいいということか。ただ、久代がタレントとしてすぐに売れっ子になれるほど芸能界は甘くない。

「キー局の女性アナがタレントに転身すると、一通りのトークバラエティーに呼ばれるのがテレビ界の通例。久代は所属が吉本ということもあり、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)、『水曜のダウンタウン』(TBSテレビ)、『プレバト!!』(毎日放送)、『ダウンタウンDX』(読売テレビ)など、吉本芸人が司会の人気番組に次々とゲストで呼ばれていますが、それらを見る限り、タレントとしてはかなり苦戦しそうです。

『水ダウ』では話を振られて返事に詰まってしまい、使われたトークはゼロ。もともと超人気アナだったわけではなく、何かアピールポイントが欲しいところなのに、話す内容やリアクションが普通過ぎて、あれではわざわざ使う意味がありません」(民放バラエティー番組制作関係者)

 そもそも、フリーアナの市場は極めて過酷だ。

「一昔前までは、フリーになれば年収が会社員時代の2倍、3倍になるのが当たり前でしたが、近年はフリーに転身する人間がいかにも多すぎ。少ないパイを奪い合って、人気アナでも苦労しています。
 バナナマン・日村の妻で元NHK、現フリーの神田愛花アナは、25日の『まっちゃんねる』(フジテレビ)で行われた女性大喜利企画「IPPON女子グランプリ」に登場。滝沢カレンや王林、渋谷凪咲と激闘を繰り広げましたが、一人だけルールを理解していないような珍回答を連発し、松本人志はもちろん視聴者も困惑の末爆笑していました(笑)。神田はセント・フォース所属ですが、あれだけ笑いに寄せた使い方ができるなら、今後もバラエティで活躍できるでしょうね。

 久代のようにお笑い事務所に入れば、手堅く仕事は入るかもしれませんが、タレントとして一本立ち出来るかどうかは、本人の資質と努力次第ということでしょう」(テレビ関係者)

 久代が数カ月後、売れっ子タレントになっているか、はたまたBSよしもと専属アナになっているか。フリー転身を狙っている局アナたちは、目を皿のようにして注視しているはずだ。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/06/26 13:00
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