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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『ロンハー』『水ダウ』のクオリティ差

パンサー尾形ドッキリ企画に『ロンハー』と『水ダウ』のクオリティの差がハッキリ表れた

緊張で震えてカマトトぶる偽バンクシー

 偽バンクシーが描いた絵を「これ、めっちゃ高いよ!」と、尾形は家へ持ち帰った。後日、その絵を渡すべく尾形は偽バンクシーと再会する。

 偽バンクシーが借りたアトリエに足を踏み入れると、そこかしこにアートが飾ってあった。今回のドッキリに雑な印象を受けるのは、そもそも作品群に“バンクシー感”がまったくない点である。絵が適当なのだ。

 自分を匿い、作品を保管してくれた尾形に、偽バンクシーは「お礼をしたい」と申し出た。画家にできることといえば、絵のプレゼントである。偽バンクシーは尾形の目の前で絵を描き始めた。しかし、その手は震えている。

「緊張します。人前で、やったこと(絵を描いたこと)がありません。初めて……」(偽バンクシー)

 繰り返すが、バンクシーはパレスチナ自治区の分離壁に落書きをした画家だ。普段はもっとヤバい場所で描いているのに、「人前で描くのは初めて」とカマトトぶるのは道理が合わない。

 じゃあ、尾形が持って帰った描きかけの絵をプレゼントするのはダメなのか? でも、尾形はこの絵にバンクシーの署名がないことを気にしている。

「僕、サインは(絵を描く前の)初めに書きます。でも、(この絵にサインすることは)忘れました。後からはできません。だから、これはあげられない」(偽バンクシー)

 バンクシーは、ストリートの壁画のほとんどに署名を入れていなかったはずだ。そんな画家が「サインがないからあげられない」と、頑なでいるのはおかしい。尾形だって、署名に関する事実はすでに知っていなきゃ不自然である。

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