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フラット芸能

純烈とダチョウ倶楽部の合体を結んだ“過去の縁”

純烈とダチョウ倶楽部の合体を結んだ過去の縁の画像1
ダチョウ倶楽部 太田プロダクション 公式サイトより

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――6月17日放送の『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)に、ダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンが生出演。5月11日に亡くなった上島竜兵さんの葬儀について語っていました。

城下 上島さんが他界して以来、2人そろって生放送番組に出演するのは初めて。1カ月以上時間をかけて気持ちの整理をつけ、2人そろって出演した時には最初から笑いを取ろうというつもりだったのでしょう。番組アシスタントから「上島さんが旅立ってしまいました」と言われると、2人は「え~、聞いてないよ~」とお約束のギャグで返していました。

――ウケますね。

城下 有名歌手が亡くなったときは、その人のヒット曲を振り返る特番などを組みますよね。歌手だから歌を通してその人を偲ぶ。上島さんはリアクション芸や定番ネタで笑いを取る人ですから、彼の持ち味を生かした笑いを取ることが一番の供養になるわけです。

――5月14日に営まれた葬儀でも、さまざまな芸人が駆けつけて笑いを取るので、参列者は笑い泣きしていたと報道で見ました。

城下 そうですね。肥後さんによれば、棺の中には上島さんのネタにちなんでおでんを入れたそうです。「本当ならおでんを入れて、ほっかむりして、竜兵会のみんなで(棺を)運んでいる時に途中で1回落とす。で、リアクションをしなくて『本当に亡くなったんだ』とみんなで悲しむ」といったことをしたかったそうですが、さすがに「それはできなかった」とのこと。おでんについては、肥後さんが「汁は捨てて具だけ入れる」と主張しましたが、出川哲朗さんが「臭くなる」とツッコミを入れて、ビニール袋入りのおでんを棺に入れたそうです。その出川さんは、上島さんが亡くなった時に「無念です。まだまだ竜さんとケンカしてチュ~したかったです」とコメントを出していました。葬儀で肥後さんが「最後キスしてくれよ」とリクエストしたとか。

――なんだかお笑いのライブみたいでおもしろい。

城下 「上島さんの笑いを忘れない」という思いを込めてやっているんです。もはや「上島さんは何に悩んでいたのでしょうか」なんて報道陣が質問できないくらい、徹底して笑いの方向に振り切っている。

――それにしても今後、ダチョウ倶楽部はどうなるんでしょう。

城下 ネタでしょうけど、新メンバーを募集中の純烈に加入すると言っていますね。そもそもは、肥後さんが葬儀後に「(寺門と)2人で純烈のオーディションを受けます」とコメント。それを知った純烈のリーダー・酒井一圭さんが自身の公式Twitterで「合格ですよ! 推すなって? 絶対推すなって? 純烈は推しますよ」とツイートしたんです。『ラジオビバリー昼ズ』では、肥後さんは「全部歌詞を覚えますって言ったら『メインボーカルはいるから。ジモンと肥後はコーラスだよ』って言われた」という話を明かしていました。

 実は、純烈結成前、酒井さんは新宿のライブハウス「ロフトプラスワン」でプロデューサーをしていて、当時そこで開催されたライブでダチョウ倶楽部に会っていたという縁があったらしいですよ。

――2人になってもダチョウ倶楽部は続くわけですね。

城下 これまでもスケジュールの都合で、3人のうちメンバー2人だけで仕事に行くことはあったんです。太田プロの若手芸人を連れていって、その若手も含めて3人でネタをすることも。若手にとっては笑いの勉強になりますからね。ダチョウ倶楽部にしてみれば、2人だけの仕事も不慣れではない。そこに純烈の話題性が加われば、純烈にとってもダチョウ倶楽部にとってもプラスになるでしょう。上島さんの芸も忘れないように、これからも続けていくと思いますよ。

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2023/02/24 11:55
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