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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 有吉弘行の食リポは“テレビ的”か?

有吉弘行の規格外すぎる“無言食リポ”はテレビ的か否か?

小峠英二「結構な尺流してるよ」

 語らない食リポといえば、『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)もそうだろう。同番組ではしばしば、客が料理を黙々と食べる様子が放送される。14日の放送でも、若くて恰幅のいい男性が、チキン南蛮定食を特に何もしゃべらず食べ続ける映像が流されていた。

 男性は、大きなチキン南蛮を口いっぱいに頬張る。タルタルソースを口元につけながらモグモグと咀嚼。飲み込む。また頬張る。水を飲む。キャベツを食べる。スパゲッティを食べる。ティッシュで口元を拭う。またチキン南蛮を口に入れる。白飯を食べる――。この間(編集している箇所もあるのだろうが)、男性はひと言も発さない。黙々と食べる様子が、延々と放送され続ける。その時間、約4分40秒。この店の紹介がおよそ19分だったから、男性の食事シーンで約3分の1を使っている(なお、残りの時間は料理の紹介――ではなく、ほぼ「店主の手が大きい」みたいな話題だった)。

 スタジオで見ていた小峠英二(バイきんぐ)もたまらずツッコむ。

「結構な尺流してるよ」

 食べる様子を黙々と映す、語らない食リポ。そういう映像が目立つようになっているとしたら、コロナ禍の黙食の推奨とも関係あるのかもしれない。あるいは、語る食リポを第一線で担ってきた男、アンジャッシュの渡部建のフェードアウトもきっかけのひとつだったりするのだろうか。

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