トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 川後陽菜「アイドル」としての原点とこれから
「川後P」はやっぱりスゴかった! 

川後陽菜、乃木坂46からフリーランス、そしてYouplusへ。「アイドル」としての原点とこれから

「アイドル」と「ガールズグループ」の違いって?
川後陽菜が見る、2022年現在のアイドルシーン

川後陽菜、乃木坂46からフリーランス、そしてYouplusへ。「アイドル」としての原点とこれからの画像7

川後陽菜、乃木坂46からフリーランス、そしてYouplusへ。「アイドル」としての原点とこれからの画像8

ーー生粋のアイドルファンであり当事者でもある。さらにプロデュース目線も持っている川後さんに、現在のアイドルシーンについて聞いていきたいです。Youplusは「ガールズグループ」と謳っていますが、「アイドルグループ」と「ガールズグループ」の違いはどこにあるのでしょうか。

川後:私は全然、分ける必要はないと思っています。私たちが紹介されるときに「アイドルのYouplusです」と言われることは、まったく気にならないです。でも、ずっとアイドルとしてやってきたグループだと、アーティストって言われたいとか、アイドルであることをあんまりアピールしたくないっていうパターンもありますよね。ファンのコメントや、メディアのキャッチコピーでも「アイドルを超越したグループ」って表現されることも多いかな。でも、アイドルよりもアーティストが上位にいるって感覚だとしたら、それは違うなと思うんです。

 きゃりーぱみゅぱみゅさんやPerfumeさんはアイドルなのか、アーティストなのかって考えたときに、本人はいちいちカテゴリを分けたりしてないと思うんですよ。私たちも「YouplusはYouplus」って思われていくのが理想です。アイドルとかアーティストとかってカテゴライズされるのではなく、「Youplusの川後陽菜」という肩書がつくのが一番いいのかなと思います。

和田:僕は、結局アイドルかアーティストかっていうのは最後に決まってくるとは思うんですが、それを決めるのはお客さんだと考えています。Youplusも「ガールズグループ」ですが、別にアーティストだとは決めていません。そういうところもあって、WEGOさんだったり、ミュゼプラチナムさんだったり、違う層の顧客を持たれているブランドとコラボレーションができている。Youplusは今はまだ、どこに打ったら一番響くのかを探っている段階なんです。いろんな曲やコラボをやってみて、これがハマっているとわかったら、そこからはブレないほうがいいと思っていますね。

ーー指原莉乃さんが「=LOVE(イコールラブ)」「≠ME(ノットイコールミー)」に続き、今年3月に「≒JOY(ニアリーイコールジョイ)」を発足させたり、渡辺美優紀さんが「Ange et Folletta(アンジェ エ フォレッタ)」のメンバー兼プロデュースを担ったりと、「元アイドルが女性アイドルをプロデュースする」ことも、ここ数年のトレンドかなと思います。

川後:やっぱり、自分がアイドル活動を何年もやってきたという経験値を生かして、自分の力でプロデュースしたらどうなるんだろう、してみたいと思う人も多いんじゃないかなと思います。指原莉乃さんのような知名度がある方だと、アイドル時代の指原さんに憧れている子も多いでしょうし。

 指原さんがプロデュースされている「=LOVE」さんは、Twitterを上手に使って拡散していったり、ライブでカメコのシステムを取り入れたりしていますよね。イコラブさんが男性ファンだけではなく女性ファンも多いというのは、プロデューサーがもともとアイドルやっていたっていう経験があるからなんじゃないかなと思います。

 あとは、プロデュースしている側とされる側が女性同士だからこそ、メンバーと近い距離感で関われるというのも大きいですよね。男性のプロデューサーさんが女性アイドルをプロデュースすることが多いですが、女性がプロデューサーだと、より女性アイドルに寄り添って接することができるじゃないですか。自分がアイドルを経験してきたからこそ、その子に似合う衣装のチョイスやSNSの使い方など、細かいところまでアドバイスやケアをしやすいんじゃないかなっていうふうには思いますね。

ーー2010年代から現在までの間に、従来の“アイドルらしさ”から脱却を図るグループも出てきたりと、アイドルシーンは変化し続けてきましたが、川後さんはいまのアイドルカルチャーをどのように捉えていますか?

川後:TikTokerとかYouTuberとか、いわゆるインフルエンサーの方々がアイドル活動を始めることがすごく増えているなと思っていて。テレビに出てなくても、配信とかで有名になって武道館に立っている子も増えていますよね。乃木坂46のような従来のパターンではなく、ネットでフィーチャーされるアイドルが増えてきた印象はあります。
 でも私、自分がアイドルのときは「@JAM」や「TOKYO IDOL FESTIVAL」とかのアイドルフェスに全部行ってたんですけど、今は正直、もう全然わからなくて。ある程度流行っているものとか調べたいので、Twitterとかで情報を収集する感じで、現場に行くことはなくなりました。

ーー真のオタクは「もう現場には行けてないから、オタクじゃないんです」って謙遜するものの、実際はオタクレベルの知識と熱量を持っている方も多い印象なのですが……(笑)。川後さんは、あえて距離をとってきたんですか?

川後:うーん、自然と、ですね。アイドルのときは、他のアイドルがすごく気になっていて、この子の髪型や服装がかわいいから私もこういうふうにしようとか、参考にしていたところがありました。一方で、周りのアイドルはライバルだと思っていたので、研究をしつつもそれとは違う自分のキャラクターを確立させていきましたね。

ーーまさに先ほどお話しにあった、川後さんの市場調査力とキャラの最適化スキルですね。川後さんこそ、まさにアイドルのプロデューサーに適任かと思うのですが、プロデュースしたいと思ったことはないですか?

川後:私は、人の人生を背負うことに躊躇してしまって(笑)。「川後P」のあだ名があったので、川後は卒業後にアイドルのプロデュースをやるんじゃないかって言われているのはちらほら聞いたりしたんですけど、私がやりたいのは違うのかなと思っていて。

ーーでは最後に、Youplusとしてこれから成し遂げていきたいことは?

川後:これはずっと言ってることなんですけど、Youplusでオリコン1位を獲りたいです。わかりやすく数字で一番を取れたら、「アイドルのセカンドキャリア」の指針を示せるというか、私たちが「アイドル辞めても、またやっていいんだ」という希望になれるんじゃないかなと思っています。そんな子たちが、胸を張って次のキャリアにつなげていけるアイドルシーンになってほしいですね。

『豆プラス ‘’revenge’’ ~ Youplus vs 豆柴の大群 2MAN LIVE ~』
【日時】2022/7/17(日)18:00開演 (17:00開場)
【会場】恵比寿 the garden hall

https://eplus.jp/youplus- mameshiba/ (e+)
https://w.pia.jp/t/youplus- mameshiba/(ぴあ)
https://l-tike.com/youplus- mameshiba/(ローソンチケット)

川崎 龍也(アイドルライター)

2019年よりフリーライターとして活動しつつ、現在は都内にあるWEBメディアでも勤務。主にアイドルのコラムやインタビュー記事を書いています。noteでは毎週アイドルの楽曲レビューを更新中です。

Twitter:@ryuya_s04

note

かわさきりゅうや

最終更新:2023/06/19 20:15
123
ページ上部へ戻る

配給映画