「水ダウ山田邦子ホントドッキリ」怒涛の再生数! ボロクソ言われるメリット
#水曜日のダウンタウン #深田憲作 #企画倉庫 #アレのどこが面白いの?~企画倉庫管理人のエンタメ自由研究~
「ホントドッキリ」の稀有な面白さ
※このページの最後にネタバレとなるYouTube動画があります。
この「ホントドッキリ」の面白さの要素はいくつかあると思います。
まずは「面識のない大先輩からのメリットのない仕事のお願いを受けて困惑する芸人の様子」。
そして、「その大先輩がいないところでの芸人の本音」。
今回の放送を見ていない人でも想像に難くないと思いますが、山田邦子さんにコラボを懇願され、本人の前では「是非」と話していた芸人たちも、そのほとんどが本人のいない場所では嫌がっていました。
この2つの要素は、他のドッキリでもよく見られる構造です。例えば「先輩からお金を貸してと言われたら?」といった定番のドッキリもこの2つの要素は含まれています。
「ホントドッキリ」の稀有な面白さは、ネタバラシをした後に実際にYouTubeでコラボしなければいけないというところ。コラボすることになった芸人が誰かは一応、ネタバレ回避のために名前を隠しますが、ネタバラシの際に「僕が1番嫌がったことを山田邦子さんは知ってるんですよね? そのうえでこれから顔を合わせてコラボしなきゃいけないの地獄ですよ」といった旨を話していましたが、まさにこの言葉にこのドッキリの面白さが表れています。
そして、このドッキリの凄いと思うところがもう1点あります。
ふつうに考えたらこのドッキリ、仕掛けられた側はもちろんですが、仕掛け人の山田邦子さんにとっても酷なもの。なんせ今をときめく若手芸人に「自分とのコラボはメリットがなくて嫌なもの」と思われていることを、1000万人にさらけ出さなければいけないわけです。
ではなぜこの企画に出演するか? それはメリットがあるからです。そのメリットとは、このコラボ動画は確実に普段の動画よりも再生されますし(公開19時間時点で約29万回再生)、それによって自身のYouTubeチャンネルの認知や登録者獲得にも繋がる。もちろん、大前提として人気番組に出演して面白いVTRを制作してもらえるというメリットもあります。
このメリットが用意できなければ、山田邦子さんのような一時代を築いたベテランタレントが、この企画に出演してくれることはなかったでしょう。一見、なんとも底意地の悪い企画かと思ってしまうのですが、この企画を成立させてしまう出演者のメリットをしっかりと設計出来ていることが、この企画の最も凄いところだと思いました。今後もこの番組が何をやってくれるのか楽しみです。それでは今日はこのへんで。
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