“いわくつき”水道橋博士を擁立した山本太郎、期待した「たけしの支援」得られず
#ビートたけし #水道橋博士 #山本太郎
お笑い界の重鎮・ビートたけしの愛弟子でお笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士が6月22日公示の参議院選挙にれいわ新選組から比例代表で出馬予定。水道橋を担ぎ出した山本太郎代表の狙いは、師匠のたけしの支援を得ることだったことが関係者の取材で明らかになった。
「山本は、庶民に影響力を持つたけしに接近しようと接近を画策していたんですが、うまくいかなかった。水道橋を擁立することでたけしの支援を期待したんだと思いますよ。しかし、たけしは“一切の応援はしない“と切り捨てた。山本の思惑は外れたんです」(たけしの前事務所関係者)
出馬を表明した水道橋は取り組みたい政策について「反スラップ訴訟の法律を作ること」「消費税の撤廃」「女性の積極的な政治参加」などを掲げているが、中でも“反スラップ訴訟の法律作り“には執念を燃やしている。
「2月に水道橋がYouTubeで日本維新の会の松井一郎代表を猛批判したところ、松井代表から名誉毀損の訴状が届いた。水道橋は“スラップ訴訟“だと応戦。バトルは法廷の場で争われることになったからです」(お笑い関係者)
水道橋は、松井代表のパワハラ疑惑や企業利権疑惑などをまとめたYouTube動画を自身のツイッターで紹介。この動画に「これは下調べが凄いですね。知らなかったことが多いです」とコメント。「維新の人たち&支持者たちは事実でないなら今すぐ、訴えるべきだと思いますよ」と綴った。これに松井代表は、事実無根の内容を拡散させたということで、水道橋を提訴した。
水道橋の元事務所関係者は「水道橋は思い込みが激しい性格なところがあり、そこが心配です」と危惧する。
4年前に、たけしがオフィス北野から独立する騒動があったことは記憶に新しい。騒動のきっかけになったのは、たけしに近いある人物がたけしに「あなたは、森(昌行・オフィス北野)社長に騙されている」と吹き込んだことだという。当時、たけしは筆者に、その騙されているという内容について説明してきて、同意を求めたが、事務所の内情を知る筆者にはにわかに信じがたい話だった。しかし、こうしたたけしの話を水道橋は鵜呑みにしてしまったようだ。
「たけし軍団の中で当時、活発にネット活動をしており、雑誌などの連載を持っていた水道橋が広報係として、社長だった森昌行氏を吊るし上げるシナリオを書いて、森氏を追求する急先鋒に立ったんですが、森氏に『週刊新潮』で反論されて水道橋の思い込みの激しいシナリオは崩れた」(前出の元事務所関係者)
水道橋に対しては、たけし軍団からも「やり過ぎだ」と声が上がって、吊し上げに参加しなかった相方の玉袋筋太郎との関係も悪化。たけしの新事務所サイドとも折り合いが悪くなり、それより心身の負担が大きくなり、休業に追い込まれた。
「昨年、本格的に活動を再開したんですが、地上波レギュラー番組はゼロ。その分、YouTubeなどに力を入れているんですが、その内容が過激すぎて周囲はハラハラしてます」(バラエティ番組関係者)
水道橋を擁立したれいわ新選組の山本代表はその昔、日本テレビ系の『天才・ビートたけしの元気が出るテレビ‼』の企画「高校生選抜対抗ダンス甲子園」の出場がきっかけで芸能界入り。その後、政治家に転身した。
「『元気が出るテレビ』に出た山本を見てたけしは“おかしな奴“と言ってました。その後、2000年に公開された故・深作欣二監督の『バトル・ロワイヤル』で山本と共演しましたが、たけしは山本のことを役者として認めてませんでした。その後、政治家に転身した。山本が天皇・皇后陛下主催の園遊会で直接、天皇陛下に手紙を渡したことに“失礼だ“と激怒してました。にもかかわらず、山本はたけしに接近しようと去年、たけしと親しい人物に“『TVタックル』に出してほしい“と頼んだんですが断わられた。水道橋擁立はたけしを巻き込むことが目的です」(前出の前事務所関係者)
水道橋は出馬にあたって師匠のたけしに報告。たけしは「おまえのことはお前で決めていいよ。ただし、俺は一切関係ないし、一切の応援はしない」と答えたという。
「たけしの周辺者と水道橋の関係が良好ではない。そのことを一番、知っているたけしは巻き込まれたくないんですよ」とたけしの元側近。結果、「衆議院議員を辞職して、参院選に東京選挙区から出馬を表明した山本代表自身も、たけし人気に便乗したかったんでしょうが、失敗に終わった」(同)
山本代表の目論見は外れたが、水道橋の出馬意欲は高い。たけし軍団メンバーからの応援も不透明の中、ひとり相撲にならなければいいが……水道橋の戦いぶりに注目したい。
(文=本多圭)
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