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佐久間宣行が語る、テレビの未来とコンプラとBPO 「YouTubeよりテレビのほうがまだ緩い」

テレビの“お祭り”をSNSの反応が盛り上げる

「テレビで残したほうがいいものは?」

 この問いに佐久間は即答した。

「テレビって“お祭り”を作るのがスゴいじゃない。だから、お祭りはなくしてほしくないと思う。みんながつぶやいちゃうような」

 例えば、かつての『27時間テレビ』(フジテレビ系)だったり、『NHK紅白歌合戦』であったり、それらの“お祭り”をリアルタイムで追う楽しさは格別。その類の楽しみは、SNSの普及でより加速した感がある。

「TVerやradikoの普及で変わったことは?」というテーマで、佐久間はこう発言している。

「明確に1個、俺の方法論は変わった。予告で(見どころを)バラすのやめた。後追いで見てくれるから、『オンエアでびっくりしてもらったほうがいいや』みたいな。昔は1回のオンエアだけだから、『衝撃発言!』みたいなことを振って見てもらおうとしたけど、『もういいや。面白くて話題になったらTVerで追っかけてくれるだろう』と思って」

 つまり、リアタイ組や録画視聴組が「面白い!」と感じ、SNSで反応すれば、その行為自体が作り手に貢献するという構図である。これも、SNS普及で起きた変化だ。

 そんなこんなで、ANNとのコラボ編は終了。メディアの壁を越えた今回の形態から、何かしらの意欲を感じたのは事実だ。

 話は飛んで、6月11日放送『ゴッドタン』で行われた企画は、「マジギライ1/5」三四郎・小宮編だった。グラビアアイドルから「イジられた後の返しが近道してる」とダメ出しされた小宮は、髪を振り乱して激昂した。

「番組によって尺が短くなってるんだよ。近道のほうがいいんじゃないか。長尺の番組減ってるの、知ってますか!?」

 聞き覚えのある主張だ。確実に、『ぺこぱポジティブNEWS』の佐久間の発言の受け売りである。

 SNSを見ると、小宮の「ニッポン放送→テレビ朝日→テレビ東京」という動線に気付いた視聴者は少なくなかった模様。図らずも、SNSが3局のコラボに一役買っている。その口コミは、多くの人の視聴欲を喚起したはずだ。

 未見の方は『ゴッドタン』のほうもぜひ見てほしい……って、この記事の情報は作り手に貢献できているだろうか?

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2022/06/16 19:00
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