トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > “痛みを伴う笑い”めぐる一意見 

BPO “痛みを伴う笑い”めぐる芸人サイドのある意見 三四郎・小宮「僕的には…」

齊藤京子「熱量がすごいじゃないですか。だから見ていてより楽しくなりますよね」

 8日の『キョコロヒー』(テレビ朝日系)で、TAKAHIRO先生がダンスの解説をしていました。世界的ダンサーであるTAKAHIRO先生は、国内外の数々のアーティストの振付けも担当。番組MCの齊藤京子が所属する日向坂46の楽曲の振付けも行っています。もともと「ダンス番組」だった『キョコロヒー』では、そんなTAKAHIRO先生のダンス解説がたびたび放送されています。

 今回、先生が解説したのは、ジャニーズ事務所のグループTravis Japanが踊る『SHAKE』のダンス。SMAPの楽曲のカバーになるわけですが、振付けは同じくジャニーズの髙橋海人(King & Prince)によるものとのことです。この振付けを「巧みなボクサーのイメージ」と端的に表現するTAKAHIRO先生は、MVを見ながら事細かに一つひとつの動きに解説を加えていきます。その言葉数の多さ。その言葉の解像度の高さ。そして語り口の熱さ。VTRを見終わった齋藤京子はこう言います。

「TAKAHIRO先生の解説、熱量がすごいじゃないですか。だから見ていてより楽しくなりますよね」

 私はダンスについてほとんど何も知らず、見ていても「すごいなー」という感想しか出てこないような、語る言葉を持たない分野です。でも、そんな自分が語る言葉を持たない腑分けできないものを、膨大かつ解像度の高い言葉で語られると「すごい」と圧倒されてしまいます。解説系YouTuberが編集で間を詰めたりして高めている情報の密度を、ある程度人力で達成しているのがすごい。あまりにダンスについて無知なので、ダンスだけでなくその解説のすごさを語る際にも「すごいなー」としか言えないのが、実に口惜しいわけですが。

劇団ひとり「全部これがホントですってなると、視聴者からクレーム来ちゃうから」

 6日の『午前0時の森』(日本テレビ系)で心霊番組を特集。心霊系の話題を扱う番組が減ってきた理由などが語られていました。

 それによると、怪談番組の減少は「そもそも幽霊の裏取りができない」「場所など固有名詞が言えない」「心霊写真など、すぐ作れるようになった」「怖すぎるのはダメ」といった理由によるのだとか。

 劇団ひとりも、近年の心霊番組の変化を実体験として語っていました。

「『(心霊現象を)疑っても全然いいです』って言うんだよね。昔は疑ったらカットされてたの。でも、疑うっていうスタンスが番組上で必要なわけ。全部これがホントですってなると、視聴者からクレーム来ちゃうから。『ホントなの?』っていう目線も必要だから」

 後半では、怪談芸人の「ぁみ」も登場。怪談話を披露しました。が、彼いわく「久しぶりのテレビです」。今年2月まで地上波で放送されていた『マヂカルクリエイターズ』(テレビ東京系)にたびたび出演していたはずですが、どうやら出演歴は“抹消”されているようです。あれれー。神隠しにでもあったのでしょうか。

 出演者のみなさんにあっては、ぁみの発言に「ホントなの?」っていう目線もほしかったところです。いや、もしかするとぁみは、こうやって『マヂカルクリエイターズ』視聴者に発言を“発見”されて一部で話題になるのを狙っているのかもしれませんね。裏取りはできてませんけど。

飲用てれび(テレビウォッチャー)

関西在住のテレビウォッチャー。

サイト:記事一覧

Twitter:@inyou_te

いんようてれび

最終更新:2023/02/27 19:08
12
ページ上部へ戻る

配給映画