オール巨人を追い込んだM-1グランプリ、進化しすぎた漫才の弊害
2022/06/14 19:00
#M-1 #馬鹿よ貴方は #新道竜巳
複雑化する漫才を大御所審査員が評価できない?
またこのところは、構図の新しさが異彩を放つ芸人さんも多く活躍し、賞レースにも進出しはじめています。金属バット、ランジャタイ、Dr.ハインリッヒ、コウテイ、デルマパンゲ、天竺鼠、Aマッソ、ジャルジャル……あるテーマを扱う角度が新しかったり、斬新なシステムを作り上げたりしていてそれが面白いわけですが、初めてネタを見たときにはついていく事が難しい、ハイスペックなネタの漫才師たちですね。
さらにこの人たちが、流行りのアニメやゲームを取り入れたら、審査するほうはかなり理解するのが大変になってしまいます。しかし劇場のお客さんはそうした“流行りの話題”をあつかったネタを求めているので、普段からアンテナを伸ばしている芸人たちからすれば、やらざるをえないんです。
「M-1グランプリ」で審査員をされている立川志らく師匠は、ランジャタイのネタを見て「マニアック」と「意味がわからない」ともしつつ、「イリュージョン漫才」という評価をしていました。自分が面白いと思ったら遠慮なく点をつけるという事でその日トップの96点(同率、もも、オズワルド)をつけて話題にもなっていました(ランジャタイは10位)。理解できないからといって、それだけを理由に低い点数をつけたりすると批判を受けかねませんからね。
1人の審査員がそもそも全てを理解することは不可能です。出演者も大変ですが、審査員も命を削るような思いでやっているので、どちらも手を抜けない大会になってきているんですね。
最終更新:2022/06/15 00:04
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