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『関ジャム』「ポケモン言えるかな?」をガチ解説、育ちが良すぎるミュージシャンたちの半生

まるで、音楽版「激レアさんを連れてきた。」?

 最後に紹介されたのは、小田の半生。東京藝大で彼女が進んだのは、坂本龍一と同じ音楽学部作曲科だった。経歴だけ見ると、3人の中で小田がハッキリと抜きん出ている。

 菊地成孔も惚れ込んだ、ガチの天才だ。育ちはいいが、親の教育というより自ら才能を開花させたタイプという印象がある。

 3歳でピアノ教師である母からピアノを習い始め、5歳でベートーヴェンに感動し、小田は作曲家を目指すように。さらに、小学生時代にはバッハのカッコ良さに目覚め、まんまとハマったそうだ。その後は、国立音楽大学附属高校の合唱部に所属。東京藝大在学中は、津軽三味線の名手である二代目 高橋竹山の演奏会にピアニストとして出演を果たした。

「すごく面白い先輩(小田)がいらっしゃるなと思って、活動は追ってました。(藝大)に入学したときに衝撃的な演奏をされてて。矢野顕子さんと一緒に学園祭で演奏されてたのが、すごく衝撃的で」(文武)

 小田のパートで音楽の話題にかなり戻ったのでホッとしたが、今回の『関ジャム』は気鋭のミュージシャンの経歴を紹介するのみで終わってしまった。まるで、音楽版「激レアさんを連れてきた。」を見ていたような……。

「クラシック畑からポップス界へ」と謳っていたのに、クラシックの下地が今の活動にどう関係しているかもまったく明かされなかった。忌憚なく言うと、音楽の話はほぼ出ない回だったのだ。本人の話だけでなく、具体的な音楽の話をしてほしかった。

いっそのこと、クラシック1点に絞って特集するか、「高学歴ミュージシャンと音楽性の相関関係」等の切り口がよかった気もする。ぶっちゃけ……ハズレの回だったか?

 

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2022/06/12 20:00
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