フジテレビ『ポップUP!』パワハラ報道でいや増す早期終了の現実味
#フジテレビ
フジテレビの昼の情報番組『ポップUP!』のチーフプロデューサーによるパワハラ疑惑が、6月9日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で報じられた。記事によると、フジテレビの社員であるこのチーフプロデューサーは、制作会社社員のアシスタントプロデューサーに対し、常日頃から叱責するなどのパワハラ行為を繰り返していたとのこと。その結果、アシスタントプロデューサーは2度の自殺未遂をしたという。
「『ポップUP!』の前番組である『バイキング』では、メインMCの坂上忍によるパワハラ疑惑も報じられていた。そういったイメージを払拭する意味もあり、今年4月にスタートした『ポップUP!』は明るく爽やかな番組作りを目指していたはずのなので、今回のパワハラ報道はかなりの痛手でしょう」(テレビ局関係者)
政治や社会、芸能スキャンダルなどを扱っていた『バイキング』とは打って変わって、生活情報をメインとしている『ポップUP!』だが、なかなか軌道に乗らないままである。
「視聴率がイマイチなのは仕方ないとしても、業界内での評判がもよくないのが致命的です。特に番組の企画が“どこかで見たことがあるようなもの”ばかりなんですよね」(同)
『ポップUP!』はスキャンダル以外のエンタメニュース、ゲストを呼んでトークする「スター★ニュース速報!」、テーマに沿って出演者がディベートをする「あなたはどっち派?もやもやチャット」、専門家による様々なランキングを紹介する「くろうと番付」などのコーナーで構成されている。
「ゲストトークなどは、それこそかつてNHKでお昼に放送されていた『スタジオパークからこんにちは』みたいだし、ディベートコーナーは同局の『ノンストップ!』で放送されている“NONSTOP!サミット”というコーナーに似ている。ランキングコーナーは、TBSの『ラヴィット!』でもやっているし、とにかくオリジナリティーにかけるコーナーばかりなんですよ。いわば“安全パイ”のようなコーナーを集めて、より多くの人に支持されようとしているのかもしれませんが、ちょっと制作サイドの“やる気のなさ”が透けて見えてしまいます」(制作会社スタッフ)
そういった状態の中で報じられた、チーフプロデューサーのパワハラ疑惑。番組そのものの存続にかかってくる可能性もありそうだ。
「どう考えても、このままの状態では人気番組になりえないという空気が漂っています。むしろ、早期に番組を大きくリニューアルして、リスタートしたほうが良いとの声も多い。今回のパワハラ報道をきっかけとして、このまま番組の早期終了も十分にありうる状況だと思いますよ」(同)
番組開始当初は“スキャンダルを扱わない”というコンセプトだったが、徐々に芸能人の離婚ネタなども扱われることも増えている。さらに、テコ入れの一環か、番組内ミニドラマとして“主婦の不倫”を描いた『昼上がりのオンナたち』も4回にわたって放送された(5月20日、27日、6月3日、10日)。
すでに当初のコンセプトは崩れ出しており、リニューアルに向けて動き出していたともいえる『ポップUP!』。とはいえこれ以上、傷口が大きくならないうちに、迅速な決断が求められそうだ。
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