夏の甲子園、“3年ぶりの本格開催”で朝日新聞の破顔一笑
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日本の夏の風物詩が、いよいよ“本来の形”で戻ってくる。
6月18日から、沖縄を皮切りに全国高校野球選手権大会、通称「夏の甲子園」の予選が開幕する。観客数には上限が設けられ、大声による声援や合唱、ブラスバンドの演奏は一部制限されるが、ようやく例年に近い形での開催が可能となりそうだ。
「夏の甲子園は、2020年はコロナ禍で中止。2021年はすったもんだの末に開催されましたが、関係者しか入場できなかったため、スタンドはガラガラで、例年ほどの盛り上がりにはなりませんでした。昨夏は東京オリンピックという一大イベントがありましたが、朝日新聞は『五輪は中止すべき』と訴えつつ、甲子園には“GOサイン”を出したため、二枚舌だという批判が殺到。そういった経緯も、大会の盛り上がりに水を差す結果となりました」(週刊誌スポーツ担当記者)
昨年の今頃を思い返せば、国民の多くが「オリンピックは本当にできるの?」と、不安を抱いていた時期だ。今年の甲子園は観客を入れて行われることを知った高校球児は、その喜びを噛み締めているはず。だが、負けず劣らず大喜びしているのが、大会を主催する朝日新聞だ。
「東京に住む人はピンと来ないかもしれませんが、地方では全国紙を読む人は少数派で、ま身近なのは地元紙です。次に手に取るのは全国紙でしょうが、ネット全盛の時代に新聞を2紙も取る人はどんどん減っており、全国紙は苦しい戦いを強いられている。それゆえ、朝日新聞は地方支局をどんどん畳んでいます。
そんな朝日が、地方で地元紙に対抗するための有力な武器が甲子園。地方の支局には必ず1人、高校野球専従の記者がいて、地方版のページには1年中、高校野球関連の情報が掲載されており、部数獲得の大事なツールとなっています。
朝日はここ数年、部数減少が著しく、大赤字を出したことがニュースになりましたが、希望退職を募って人件費を削ったことや、購読料の値上げが奏功して、2022年3月期は黒字に転換。上層部は大喜びでした。さらに今年の夏は甲子園も普通に開催できそうで、大会が盛り上がれば部数増にもつながるはず。社内は近年になくいいムードのようです」(フリージャーナリスト)
“大人の事情”が蠢いているとわかればシラケけるが――今夏の甲子園では、それを吹き飛ばすようなニュースターの誕生を期待したい。
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