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真犯人は警察内部!? 『マイファミリー』最終回目前での“動き過ぎ”に賛否

真犯人は警察内部!? 『マイファミリー』最終回目前での“動き過ぎ”に賛否の画像
ドラマ公式サイトより

 二宮和也主演のTBS系日曜劇場『マイファミリー』がいよいよ佳境を迎えている。6月5日に放送された第9話では、警察の捜査本部を中心にストーリーが展開した。それまでは、主人公・鳴沢温人(二宮和也)が誘拐事件に巻き込まれるも、そこへと立ち向かう中、ある種“邪魔”をする存在だった警察。それが今回は放送時間の半分が捜査本部のシーンに充てられ、大きなウェイトを占めたので、真犯人は警察内部にいるのでは?という考察も飛び交うほどだった。

 温人と未知留(多部未華子)の鳴沢夫婦の娘・友香(大島美優)にはじまり、ふたりの友人である三輪碧(賀来賢人)の娘・優月(山崎莉里那)、そして鳴沢夫婦のご近所さんで、温人が社長を務める「ハルカナ・オンライン・ゲームズ」の社外取締役である阿久津晃(松本幸四郎)の娘・実咲(凛美)と誘拐されてきた一連の事件。

 第8話ラストでは、実咲が監禁場所から逃げようとして落下し、瀕死の姿で温人たちに発見された。その続きとなる第9話では、現場に駆けつけた葛城(玉木宏)率いる神奈川県警により、温人、未知留、三輪が警察署に連行される。友香・優月の誘拐事件を仕掛けた東堂樹生(濱田岳)と鈴間亜矢(藤間爽子)は離れた場所にいるため、警察の目を逃れるが、「まだ捕まるわけにはいかない」という東堂が見つかりそうになり、亜矢はおとりになって警察を引き寄せ、東堂を逃がす。そしてまんまと釣られた警察に対し、亜矢は「私の意思でやりました。あなた達がお姉ちゃんを犯人と決めつけて捜査しないからです!」と怒りをぶつけるのだった。東堂と亜矢は、5年前に起きた東堂の娘・心春(野澤しおり)の未解決誘拐事件の犯人を捕まえるために手を組んでおり、警察は、東堂の妻で亜矢の姉である亜希(珠城りょう)の狂言誘拐だと踏んでいたのだ。

 温人たち3人は事情聴取に素直に応じ、未知留と三輪は解放されたが、温人は逮捕・拘留されてしまう。一方、捜査本部では誘拐の真相を明らかにしようと管理官の日下部(迫田孝也)が張り切っていた。日下部は、5年前に起きた心春誘拐事件は行方をくらませた東堂亜希の自作自演であり、鳴沢友香・三輪優月・阿久津実咲の3人の誘拐事件については温人と東堂の犯行だと決めつけてかかる。これに対し、葛城はこれまでの独自捜査や心春と実咲が小学校の同級生であることなどを根拠に、温人たちが主張するように、心春と実咲の事件は東堂とは別の犯人による犯行の可能性があると反論。だが日下部は、葛城が当時刑事だった東堂との信頼関係が厚かったことを理由に、聞き入れようとしない。それどころか、またしても葛城を捜査から外すように捜査一課長の吉乃(サンドウィッチマン・富澤たけし)に提案するのだった。

 これまでずっと事件の経緯を見てきた視聴者の側からすると、強引に事件を片付けようとし、反論してくる葛城を捜査から外す日下部の動きにはやはり違和感があり、「無理ありすぎ」「日下部めっちゃ嫌なやつ」といった声が上がった。さらに「犯人なんか?」「急に怪しさ増してきた」と犯人説まで飛び出している。

 日下部によって温人と東堂が一連の誘拐事件の犯人とされようと動いていく中、葛城は温人のもとを訪れ、5年前に心春を救えなかったことから、東堂が犯罪に手を染めた責任の一端が自分にあると話す。そして温人に、5年前の捜査で上がらなかった、実咲と心春の関係の真相を友果に探って欲しいと頼むのだった。三輪の働きかけにより勾留が解かれた温人は、友香の協力を得て、心春と実咲が何らかの秘密を共有した親友だったことを知った。

 そして、真犯人が実咲のタブレットとノートパソコンを狙っていた可能性が浮上する。ノートパソコンは無くなっていたが、タブレットは友香が借りており、友香のもとにあった。実咲のタブレットに事件の真相につながる何らかの証拠があると考えた葛城は、温人に連絡を入れる。温人は、自宅にいる未知留に連絡し、タブレットを確保させる。すると、未知留のもとに非通知の電話がかかり、電話の相手は、機械音声で東堂を名乗り、「俺のことよりタブレットだ。誰にも渡すな。もし誰か取りに来たらそいつが犯人だ」と警告する。そのとき、新人刑事の梅木(那須雄登)がタブレットを受け取りに来る。戸惑う未知留に電話の相手は「警察も信用できない」としてタブレットを持って逃亡するように指示。外に出た未知留は、友香からタブレットのパスワードを教えられ、「心春ちゃん」というフォルダを開き、驚いた顔を見せる……という矢先、背後から何者かに襲われるいうシーンで終了した。

 ネット上では、真犯人は、今回不審な動きの多かった日下部か、あるいはその上司である吉乃課長なのでは?いう考察も上がっているが、日下部は露骨に怪しすぎるため、ミスリードではないかとの声も。「もう全員が怪しく感じてきた」という感想もちらほらあるようだ。

 警察内部に黒幕がいたというパターンのドラマは多くあったが、『マイファミリー』というタイトルだけに、真犯人にも“家族”に関係する動機があり、タイトルまで伏線回収してスッキリ終わることを期待したい。最終回は今夜21時から15分拡大で放送される。

■番組情報
日曜ドラマ『マイファミリー』
TBS系毎週日曜21時~
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、迫田孝也、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、山田キヌヲ、渡辺邦斗、藤間爽子、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、大友康平、神野三鈴、大島美優、濱田岳、玉木宏
脚本:黒岩勉
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
音楽:大間々昂
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介(大映テレビ)
スーパーバイジングプロデューサー:那須田淳
協力プロデューサー:大形美佑葵
演出:平野俊一、田中健太、宮崎陽平、富田和成
製作著作:TBS
公式サイト:tbs.co.jp/myfamily

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東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/06/16 20:00
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