みなみかわ、ブレイク秒読み！ “芸人トレンドセッター”鬼越トマホークのお墨付き

　お笑い界で注目を浴びているのが、松竹芸能に所属する芸人・通称“松竹芸人”たちだ。女性ピン芸人のヒコロヒーや、ロケの手腕が高く評価されているなすなかにしなど、目下ブレイク中の芸人が目白押し。さらに、さらば青春の光、Aマッソ、お見送り芸人しんいちなど、かつて松竹から他の事務所に移籍した“脱竹組”も絶好調である。

　そして、次にブレイクが確実視されている松竹芸人が、ピン芸人・みなみかわだ。

　ピーマンズスタンダードとしてのコンビ活動を経て、2019年からピン芸人となったみなみかわ。謎のロシアの武術・システマの使い手として、どんなに殴られても呼吸法を駆使して痛みを耐えるという芸を披露することでもおなじみである。また昨年には、ヒコロヒーとユニットを組んで『M−1グランプリ』に出場して話題となった。

　最近では、『水曜日のダウンタウン』（TBS系）に立て続けに出演したみなみかわ。30秒ネタレース「30-1グランプリ2022」回に出て審査員・川島明の票を獲得したり（4月13日回）、風船バレー耐久対決で吉本芸人のチャンス大城と最後までやりあったり（5月11日回）、街中異種ビンゴ大会で激ムズ枠と思われた居住回数ビンゴを成功させたり（6月8日回）と、重宝されているようだ。さらに、6月4日放送『さんまのお笑い向上委員会』（フジテレビ系）にも出演し、“純度の高いお笑い番組”で着実に爪痕を残している。

「『向上委員会』では、さんまさんからのムチャブリに応える姿が圧巻でしたね。スベったり間違えたりすることをまったく恐れないメンタルの強さは、本当にスゴい。“なんでもあり”で挑まないと吉本勢には勝てないということを熟知している、松竹芸人らしいストロングスタイルです」（お笑い事務所関係者）

　ちなみに、『向上委員会』のみなみかわの活躍はチャンス大城も見ていて、このように感動的なメッセージが送られてきたようだ。

チャンスさんからDM。

先日の向上委員会を褒めてくれた。いつも僕を大甘判定で褒めてくれるチャンスさん。嬉しいです。

ただ僕、地下にいたという自覚無かったです。 pic.twitter.com/cKFhKhozir

— みなみかわ@p_minamikawa) June 6, 2022

　さらに、吉本芸人・鬼越トマホークのYouTubeチャンネルに投稿された『【松竹が熱い】絶対にくる！！遅咲き松竹芸人ランキング【鬼越トマホーク】』という動画でも、みなみかわが紹介されている。

「ここ最近、鬼越トマホークのYouTubeチャンネルは業界人のネタ探しの場にもなっています。鬼越が褒めている芸人は、確実にブレイクするという流れができつつある。みなみかわもここで紹介されており、これまで以上にオファーが増える布石はある」（テレビ局関係者）

　鬼越のYouTubeでも言及されているが、一風変わったみなみかわの妻もブレイクへのトリガーとなりそうだ。

　みなみかわの妻は、SNSで東野幸治や千原ジュニアにダイレクトメッセージ（DM）を送って売り込みをかけ、実際にみなみかわは東野とジュニアのYouTubeチャンネルに出演している。そして、妻は「DMに専念したい」と仕事を辞めたというのだ。

「妻のエピソードがみなみかわの鉄板ネタになっていて、仕事に対する好影響はかなり大きい。妻はジュニアのYouTubeにも一緒に出演していて、今後家族ネタでのテレビ出演が増えていく可能性も高いでしょう。芸人の夫に協力的な家族は重宝されますからね。“みなみかわは使い勝手が良い”と評判になるのではと思います」（同）

　みなみかわ自身もYouTubeをやっているが、こちらでは月に1回、いろいろな芸人とオンライン対談を行っている。

「みなみかわのYouTubeは、ひとつの動画の再生回数は数千回程度で、そこまで盛り上がっていませんが、ディープな裏話や芸人ゴシップなども登場して、結構スリリングなんです。ゲスい話や松竹の裏事情や不満などは本当に面白いので、今後YouTubeでもハネていく可能性もあると思いますよ」（同）

　もともと芸人としての評価が高かったみなみかわだが、妻のサポートも相まって、一気に注目度が増している。後輩であり相方であるヒコロヒーのように、テレビスターになる日も近そうだ。

浜松貴憲（ライター）

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり