SKE48「全額返金保証公演」久しぶりに見せた”らしさ”
#SKE48 #城下尊之
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――SKE48が「全額返金保証公演」を行うと聞いたのですが。
城下 5月28日に初日を迎えたSKE48のチームSオリジナル新公演『愛を君に、愛を僕に』ですね。「自信と覚悟、本気度を示す」として、6月11日公演分は「全額返金保証公演」として行われるそうです。
――それってつまり⋯⋯?
城下 観て「満足できなかった」という観客には、チケット料金(税込み4000円)を全額返金するそうです。約2カ月間も稽古に励んだということですから、それだけ自信があるということなのでしょう。
――大丈夫ですかね。観客みんなが「返金してくれ」となったら、儲けゼロじゃないですか。
城下 まあ、そもそもファンが観に行くのだから、みんながみんな「チケット代を返せ」と言い出すことはないでしょう。むしろ制作サイド、運営側としてはそれだけ自信のある作品だということをアピールできるチャンス。話題となっていい宣伝になります。ファンを獲得しようと励んでいるSKEのメンバーたちにとっては、この公演で観客に評価されることでよりいっそう「いい舞台をつくろう」とがんばるでしょう。観客側は観客で、ただ観るだけでなく評価するという役割が与えられることで「公演に参加している」といった気分になれます。ウィンウィンどころかトリプルウィン、みんなそれぞれがいい気分になれて、損はないんです。
――まあ、確かにこうして話題にしているのは事実ですね。お金をたてにしているので諸刃の剣感もありますがある意味、久しぶりにAKB48グループらしい企画が出たな、とも。
城下 こうした公演はSKE48にとって初めての試みだそうですが、これが成功すればまた別の公演で実施されるかもしれません。AKB系以外にも多数のアイドルグループがファン獲得のため個性や話題性を出したいと考えていますから、真似するグループも出てくるかも。抜き打ちで実施するなどしてもおもしろそう。実にいいアイデアですよね。
――名古屋はインディーアイドルカルチャーも盛んですからね。ちなみに、この公演は小室哲哉のプロデュースだそうです。「小室」ということだけではもう話題にならないんですね。
城下 小室さんは2018年に不倫疑惑が報道されたことが原因で引退宣言をしていました。ところが、2021年、TM NETWORKの再起動に合わせて復帰。「引退」という言葉を軽々しく口にしたわけではないと思いますが、不倫疑惑はうやむやのまま。今さらその件についてどうこう言いませんが、うまくやりましたね。今後は私生活ではなく本業の音楽活動で話題になるようにがんばってほしいですね!
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