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テレ朝「木ミス」終了『科捜研の女』最終回の感謝合戦はフラグか

テレ朝「木ミス」終了、『科捜研の女』最終回の感謝合戦はフラグかの画像1
テレビ朝日『科捜研の女』公式サイトより

『京都迷宮案内』『科捜研の女』『警視庁・捜査一課長』などの人気シリーズを長年にわたり放送してきたテレビ朝日系「木曜ミステリー」枠(木曜午後8時台)が、7月期の上川隆也主演『遺留捜査』をもって終了することが同局から発表され、ファンの間に動揺が広がっている。

 1999年1月にスタートした同枠は、それまで同時間帯で時代劇を制作していた東映京都撮影所が、引き続き制作。原則として京都を舞台にした作品が多く、2019年4月からは“シリーズ20周年”と“テレビ朝日開局60周年”を記念して、沢口靖子主演『科捜研の女』を1年間にわたり放送したことも話題になった。

 今回、テレビ朝日は廃止の理由を「ゴールデン帯全体の編成を総合に判断した結果」と説明し、『科捜研の女』や『遺留捜査』、『警視庁・捜査一課長』などのシリーズ継続については「未定」としている。この発表を受け、ネット上では「ドラマは『木曜ミステリー』しか見てないのに、これから何を見ればいいのか……」「ほかの枠のドラマと比べても視聴率は悪くないのに、なぜ終了させるのか甚だ疑問」などと不満げな声も散見される。

 とはいえ、同枠の廃止は半年以上前からうわさされており、昨年10月7日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、『科捜研の女』シリーズが終了するというニュースに付随する形で、枠そのものがなくなると報道。その理由として、コアターゲットと呼ばれる若者世代の視聴率が低いためだと伝えていた。

 「前から言われていることですが、いくら高視聴率でもこの枠の視聴者は年配層。昨今重要視されているコア視聴率を考えると逆に、テレビ朝日の悪しき象徴となってしまってる面があるんです。遅ればせながら同局でもやっと、視聴者の若返りを図りたいという方向で舵をきった。枠ごと撤廃はそのアピールにもなっていると思います。とはいえ、若い層に受けそうな深夜帯のバラエティ番組は制作費50万円とかですが……」(テレビ朝日関係者)

 また、今年4月7日に放送された『科捜研の女 Season21』の最終回では、冒頭で「集大成」というテロップが表示されたほか、終盤には主人公の榊マリコ(沢口)と土門薫刑事(内藤剛志)の“感謝合戦”が繰り広げられる意味深なシーンも……。薫がマリコに「23年か……。おまえが、この京都に来てからだ」「おまえとやってこられたのは、俺にとっての誇りだ」「おまえじゃなきゃ、ここまでやって来られなかった」と感謝を伝えると、マリコも「私も躓いたり、心が折れることなんて何度もあったわ。でも、今日までやってこられたのは、みんながいたから」と発言。この直後、突如カメラ目線になり、「今まで本当にありがとう」とお茶の間に感謝を述べていた。

 わかりやすい“終了フラグ”ともいえるが、昨年10月28日配信のニュースサイト「NEWSポストセブン」は、続編的な位置づけの『NEO科捜研の女』を制作する案も出ていると報道。この話が進んでいるとしたら、別のドラマ枠か単発、もしくは劇場版などで続編がお披露目されるかもしれない。

 さらに、放送中の内藤主演『警視庁・捜査一課長 season6』も、これまで放送された8話中4話が世帯平均視聴率で10%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。固定ファンが多いため、こちらも続編が期待されそうだ。

 ついにうわさが現実となってしまった「木曜ミステリー」の撤廃。同枠ラストとなる『遺留捜査』の終わり方にも注目したい。

鈴木紬(エンタメ系ライター)

元アイドル誌編集者。宮迫博之の焼肉屋「牛宮城」を誰かにおごってもらう日を夢見る芸能系ライター。芸能人のYouTubeやSNSのパトロールが日課。

すずきつむぎ

最終更新:2022/06/08 06:00
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