『関ジャム』Snow Man岩本照、振り付けのセンスは天然? TAKAHIROとの“答え合わせ”が気になる
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山下達郎のデビュー曲は当時、突然変異的だった
近日放送が発表された「山下達郎特集」が、楽しみで仕方がない。2019年10月20日放送回(「音楽史を変えたデビュー曲」特集)で音楽プロデューサー・Kan Sanoが取り上げたのは山下達郎のデビュー曲、SUGAR BABE(達郎がメンバーだったバンド)の「DOWN TOWN」であった。
一般的には、EPOによるカバーバージョンが有名。『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)のエンディングテーマ曲として一世を風靡し、最近では今年4月、吉本興業が開催した「伝説の一日」で31年ぶりの漫才を披露したダウンタウンが出囃子に選んだのも「DOWN TOWN」EPOバージョンであった。
それにしても、デビュー曲のクオリティじゃない。なにしろ、75年リリースだ。フォーク全盛の時代にこんな曲を世に出すセンスが突然変異だし、当時の音楽界とはあまりにも文化圏が違う。社会風刺する多くのミュージシャンと比較され、彼らが「軟弱」と評価されたあたりからも時代背景は窺えるだろう。
特にSanoが評価したのは、イントロ部分の音色。同曲の元ネタである「If You Were There」(The Isley Brothers)も同様だが、イントロで使われているのはギターの旋律かと思いきや、クラビネットという70年代のビンテージのキーボードである。この楽器は、スティービー・ワンダーの名曲「迷信」のイントロ(カッコいい!)でも使われている。ちなみに、ジェフ・ベックがカバーした「迷信」のイントロで使用されているのは、もちろんギターだ。
2019年5月12日放送「竹内まりや特集」でも、達郎について言及された。基本、竹内の楽曲は「作詞・作曲/竹内まりや、編曲/山下達郎」で役割分担されることが多い。妻・竹内は、達郎について以下のようなコメントを発している。
「デモの段階で、自分の中では具体的に見えている音像がある。それを達郎に伝えて『ここの間奏はトロンボーンを入れたい』とか『ハーモニカがいい』とか伝えうる限りのことは伝えて、でも達郎が『そうじゃなくてこの曲はこういう風にした方がいい』という別のアイデアを出してくることがあるので、そっちが良かったらそっちにする」
「コードなどももちろん自分で決めるが、達郎が『このコードの方がいいんじゃない?』と出してきても、自分の生理感にないものはもともとのコードに戻してもらう。というのは、それをどんどん許容していくと、だんだん山下達郎の音世界になってしまう。達郎の音楽性と私の音楽性は明らかに違うので。(中略)それが重なり合うときの化学反応的な面白さとか、一緒にやる必然性を音楽で感じてもらわないといけない」
「竹内まりや特集」ではスタジオへ本人が来るのではなく、識者の質問に竹内が答え、それを出演者に伝えるという形式が取られた。きっと、「山下達郎特集」もその形になるだろう。彼が今までにテレビに出演したのは、SUGAR BABEとして音楽番組『ヤングインパルス』(テレビ神奈川)に出た1975年7月の1回のみである。
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