「飯田商店」渦中の1600円ラーメンがカップ麺に!キラキラ輝く高級スープの実力は…
#ラーメン #カップ麺 #カップ麺一行3昧
醤油のキレと鶏の旨みに特化したスープ
鶏豚ベースにキレのある醤油を合わせたスープです。澄んだきれいな琥珀色で、いかにも醤油ラーメンという色味。「飯田商店」といえば生醤油のキレにこだわったスープが特徴のひとつですが、今回のスープも醤油の香りがとても強く、キレの鋭さはカップ麺離れしています。醤油ラーメン好きにはたまらない、本当に良い香りです。
琥珀色のスープの表面には油が浮いており、キラキラ輝いています。「ウソみたいだろ。スープの油なんだぜ。」と思わず呟いてしまいます。「スープの中の宝石箱や~」なんてウットリ眺め過ぎると麺が伸びてしまうので注意が必要です。
ラードや鶏油が主体の油のようですが、特に鶏油の甘みを伴ったまったり濃厚な風味が強くなっており、キレの鋭い醤油味とうまく対比になっています。醤油のキレが鋭い香りをしっかり伝えつつ、尖った塩気は鶏油の甘みで丸くしており、とてもバランスが取れていました。
「正麺カップ」のような多加水麺食感のノンフライ麺
醤油と鶏油のスープに合わせている麺は、つるみと弾力の強い多加水麺食感のノンフライ麺。配合や切刃を調整してお店の麺に近づけたとのことですが、「飯田商店」の麺としてはちょっと弾力が強め。カップ麺ファンの方は上の画像を見てお気づきかもしれませんが、東洋水産の「正麺カップ」シリーズの麺とそっくりです。
「正麺カップ」といえば、大ヒット袋麺「正麺」から派生した東洋水産の高級カップ麺シリーズで、麺だけではなくカップの形状や金ピカデザインなのもよく似ています。正麺カップのレギュラー商品に比べると30円ほど高いですが、事実上の「正麺カップ」の高級バージョンという一面もありそうです。
具として入っているのはチャーシュー、メンマ、ネギ。決して少ないわけではありませんが、高額なカップ麺と考えるとちょっと物足りないボリュームでしょうか。お店の一杯にも入っている具を揃えていますが、どちらかというと汎用的な具という印象。東洋水産の高価格帯カップ麺でよく使われる、大きくて肉感のあるチャーシューが入っています。
お店のラーメンにも入っている焼のりは、スープ表面の鶏油に浸して食べるととてもおいしいです。家系ラーメンもそうですが、鶏油と焼のりの相性が良すぎて、何を差し置いても欠かすことのできない組み合わせではないでしょうか。
高まるカップ麺の存在意義
実際の「飯田商店」のラーメンを食べるためには、予約サイトで席の大争奪戦を制した上で、都心から遠い湯河原までたどり着き、そしてラーメンとしては高額な料金を支払わなければなりません。よほど情熱がない限りは、一般人にとってかなり高い壁が立ち塞がります。
もちろん多くのラーメンファンにとっては、そこまでしてでも食べる価値があるのは疑いのないところですが、お店にアクセスする難易度が高いからこそ、身近なカップ麺の存在意義が高まるのは間違いありません。カップ麺といえど、スープのおいしさには目を見張るものがあり、キレのある醤油と甘みを伴った鶏油の対比は、お店のファンならずとも一度は食べる価値があるのではないでしょうか。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事