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日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル  > “大阪のおっちゃん”岡田准一
今週の『金曜ロードショー』を楽しむための基礎知識⑫

今週の金ロー『ザ・ファブル』岡田准一がにじませる“大阪のおっちゃん”

 さらにもう一つの魅力が岡田准一が醸し出すユーモアさだ。

 明役の岡田准一は公称169センチで、日本の青年~中年男性としては平均の部類だから、一般人の中に溶け込もうと思えば造作もないだろうが、本人が大阪出身という生まれ育ちのせいか、普通にしているだけなのに面白さがにじみ出てしまう主人公のキャラクターにピッタリだ。

 この大阪人特有の隠せない面白さを岡田准一が漏れなく生かしている仕事がある。“ひらパー兄さん”だ。

 大阪・枚方市にある遊園地、ひらパーこと『ひらかたパーク』のイメージキャラクター“ひらパー兄さん”を、2013年から務めている岡田はコッテコテの関西弁「わいでおま!」(標準語で“俺だよ!”の意。地元民でもよほどのことがない限り使わない)のキャッチコピーを掲げ、2014年には「園長」に就任。岡田の目の部分を切り取った「兄さんアイマスク」、枚方の字をプリントした「枚方パーカー」を定番グッズとして売り出し、岡田ファン以外にも売れている!

 新アトラクションや新イベントの度、宣伝CMに出る岡田。並ばずに乗れるプレミアムパス発売時にはガラガラの園内に「って、いるかい!」(こんなの必要ない、の意)の嘆きを轟かせ、期間限定の「ちび園長」が登場した際には「君ら、2クールだけやで!」と念を押し、岡田自ら園内の天気情報を伝える園内アナウンスでは「午後からヒョウがめっちゃふって来ます」と客の視線の先には、ヒョウ柄の服を着た岡田准一がめっちゃ手を振っている!

 普通にしていれば「カッコイイおっちゃん」なのに、笑いを取らずにいられないという大阪人の心性が体に染みついている岡田准一、『ザ・ファブル』こそ岡田准一のための作品だといっても過言ではない。アクションができて自然に笑いも取れる男。こんなやつ、他におりまへんで!(他にはいない、の意)

しばりやトーマス(映画ライター)

関西を中心に活動するフリーの映画面白コメンテイター。どうでもいい時事ネタを収集する企画「地下ニュースグランプリ」主催。

Twitter:@sivariyathomas

しばりやとーます

最終更新:2022/06/04 10:07
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