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日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > 「天心vs武尊」フジ放送中止での“本音”

「天心×武尊」戦を見限ったフジの本音、実行委員の怒りと未練…緊急会見から透けてきたもの【会見全文】

フジテレビさんに戻ってきてほしい

「反社じゃもちろんないですし。反社との交際もないっていうことがフジテレビさんも認識できた」
「フジテレビさんもこの数年、口を開くと、『お金がない』ということは常々言ってたんで。お金はないんです」
「あまりにもひどすぎないですか」
「4月の末の金光(修)社長の定例会見では『媒体価値が上がる』とまで言ったイベントから撤退するんだったら、もう少し丁寧な作業をしていただきたい」
「そういうジャッジをされたことには本当に憤りを覚えます」
「結果、梯子を外される形になった」

 恨み節とも取られかねない発言の数々。そのあと、榊原氏はこう繰り返した。

「フジテレビさんに戻ってきてほしい」

 破談を公表する会見で早くも復縁を迫る。他ではまず見られない光景だった。

 続いて伊藤、中村両氏が談話を発表したあと、記者団との質疑応答に入った(3氏の発言内容は別掲の全文起こしを参照)。

 筆者は、この会見で榊原氏に①~③、実行委員3氏に④の計4点を尋ねた。

 ①16年前の「フジテレビショック」に続き、今回も週刊誌報道でテレビが降りる事態。榊原氏は2回とも「一点の曇りもない」「事実無根」と説明してきた。では、なぜ、2回も週刊誌の標的にされたのか。自分ではどう分析しているか。

 ②放送中止で運営側としては多大な損失を被った。「週刊ポスト」やフジテレビに対してあらためて法的措置を取る考えはあるか。

 ③「週刊ポスト」の記事中に登場するY氏。今現在、どのようなポジションで仕事をしているのか。その理由は。報道を受けて外したのであれば、その理由をお聞きしたい。

 ④こうした仕儀になっても、変わらず同盟を組んでいけるか。伊藤、中村両氏は「週刊ポスト」の報道から現在までをどう見ているか。

 まずは①である。

 会見の冒頭では放送中止に至った理由を「思い当たらない」と語った榊原氏。だが、ここでは「週刊ポスト」の報道があったから、最終的にこうした事態に発展したとの見解を披露した。

 さらに自身はコンプライアンスを徹底してきたが、放送局の求めるものとは温度差があると指摘。事実とは異なる見出しをつけてしまうメディア環境にも苦言を呈した。

 確かにRIZINは旗揚げ当時から「コンプライアンス室」にヤメ検や警察OBを登用。ことさらに「清潔さ」をアピールしてきた。偶然だろうが、こうした手法自体はフロント企業もよく取っている。RIZIN最大のピンチである今こそコンプライアンス室の出番のはず。頼みの元検事や元警察官は何をしているのか。

 会見をAbema TVで視聴していた格闘家の青木真也は筆者の質問に耳を傾ける榊原氏の表情を捉えた動画を引用してツイッターに投稿した。

〈やってないものはやってない〉
〈会見しないほうがいいと思う。これ怖い〉
 などとつぶやいている。

 次に②。

 5月9日の記事が出る前の段階で榊原氏は「週刊ポスト」側に「法的なアクションを起こす」との通達はしているという。だが、実際にどう動くかは未知数だ。

 06年の「フジテレビショック」の際はどうだったのか。榊原氏が率いるDSEは記事を掲載した「週刊現代」側と川又氏を刑事告訴し、民事訴訟も起こすと会見で明言した。

 だが、実際に地検が動くことはなく、訴状も届かなかった。「捏造」とまで言い切った記事の誤りを正す絶好の機会を自ら棒に振る。解せない行動だ。

 続いて③。

 榊原氏はY氏について「フリーランス」であり、特別な関係はないとしながらも、明確な説明は避けた。記事が公になって以降、どうしているのかについても明かされないままだ。

 榊原氏が説明できないのなら、本人に登壇してもらえばいい。Y氏自身が記者会見の場で実名を明かし、RIZINにおいて果たした役割を解明する。フジテレビやファンの疑問は氷解するだろう。

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