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とろサーモン久保田、巨人師匠を激烈批判! 和牛は完全な巻き込まれ事故

とろサーモン久保田、巨人師匠を激烈批判! 和牛は完全な巻き込まれ事故の画像1
とろサーモン・久保田かずのぶ公式YouTubeチャンネル「もう久保田が言うてるから仕方ないやん〆」動画「It’s a shame.」より

 
 漫才コンビ・とろサーモンの久保田かずのぶが5月29日、自身のYouTubeチャンネルに「It’s a shame.」(訳:ガッカリだ)と題した動画を投稿。真っ黒な背景に「巨人師匠へ」としたサムネイルからしてタダゴトではない雰囲気を醸しているが、動画内で久保田は、M-1グランプリの審査員でお笑い界の重鎮・オール巨人への不満をあらわにしたのだ。

※以下、記事内で動画の一部内容を文面でご紹介しますが、元動画の視聴をおすすめします

 久保田が言及したのは、今年3月に出版された巨人の著書『漫才論 僕が出会った素晴らしき芸人たち』(ヨシモトブックス)の記述。その中で巨人は、とろサーモンが優勝した2017年のM-1グランプリについて、<僕は和牛が優勝だと思っています>と記しているのだ。

 2007年~2009年の3大会、2016年~2021年の6大会でM-1決勝戦の審査員を務めている巨人。2017年大会について振り返ったところによれば、2016年大会は5人の審査員で行われたが、それでは“1人の票が重すぎる”ということで、審査員を増やしてくれと巨人がM-1運営サイドに頼んだ結果、2017年大会では審査員が7人になったという。

 そして2017年の最終決戦では、追加された2人の審査員がとろサーモンに票を入れ、前年に引き続いて担当した5人の審査員のうち2人がとろサーモンに、3人が和牛に入れた。巨人いわく、前年から引き継いで担当した5人の審査員だけなら和牛が勝っていたとのことで、同書では<彼らは名誉ある敗退とも言われた>と記されている。

 いわば、M-1の審査を今になって“否定”し、とろサーモンの優勝は“間違い”だったと言わんばかりの巨人の主張。これには久保田も、「(俺たちは)恥辱の勝者ってことか」「前までちょっと好きだったんですけど、嫌いになりましたね」と不満の様子だ。とろサーモンが優勝して5年近くもたってから、このような意見を表明したことに対しても、不信感を抱いているようだ。著書には<とろサーモンくんごめんね(笑)>とあるが、久保田は「まったく笑えない」と一蹴。

「もともと吉本芸人の間では、自分の主張ばかりを強く押し出す巨人師匠に対する不満はあったのですが、今回の久保田さんの発言によって、それが爆発しそうな勢いです。 正直、中堅以下の芸人たちは久保田さんの味方でしょう。巨人師匠はとにかく、自分がいいと思う漫才こそが“正義”という考えが強くて、革新的な漫才が出てきても、なかなか認めたがらない傾向にある。もちろん、巨人師匠はお笑い界の功労者ですし、伝統的な漫才のスタイルを守るという意味では、師匠のような審査員も必要です。ただ、“和牛を褒めるためにとろサーモンを下げる”みたいなことは、いくら師匠でも審査員としてはあまり褒められたことではない。久保田さんはもともとクズだったり、歯に衣着せない発言で炎上したりする人ですけど、今回はみんなが思っていたことを代弁してくれたともいえます」(お笑い事務所関係者)

 そんなオール巨人、昨年のM-1グランプリ決勝戦翌日のブログで、審査員の卒業を宣言している。

「巨人師匠の審査は、ほかの審査員と明らかに基準が異なるケースも多くて、ずっと懸念材料ではあったんです。でも、やはり松本人志さんも、大御所に審査してもらうことに意義があると感じていただろうし、巨人師匠もものすごく熱心に若手のネタを見て研究されていた。ただ、こうやって大会後にほかの審査員を否定するかのような発言をするのはやはりいただけません。巨人師匠が審査員を卒業することを密かに喜ぶ芸人たちも多いはずです。
吉本興業内部としては、かの巨人師匠に意見できるような空気ではないのだろうけど、いつか誰かが引導を渡さなければならなかったわけで、久保田さんの動画が意外と何かのきっかけになるかもしれない」(同)

 ただ、ここで少々かわいそうな立場になりそうなのが、和牛だ。

「和牛は漫才のクオリティーは文句なしですし、確かにM-1で優勝していてもおかしくなかった。吉本興業は和牛をすごく買っていて、将来的に吉本の劇場の顔に育て上げるべく、丁寧に扱っていると言われている。今回、巨人師匠が和牛のことを妙に上げてしまったことで、他の芸人からやっかみを受けるのではないかという心配もなくはないんです。今回の件について和牛がコメントするのは難しいでしょうけど、彼らの立場が微妙になりかねないのは確かだと思います」(同)

 久保田と巨人のビーフに巻き込まれてしまった和牛。彼らのためにも、巨人師匠には久保田に最高のアンサーを返してもらうしかないかも。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2022/06/02 07:00
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