『六本木クラス』ラスボスは香川照之、“半沢直樹似”のリスクとは?
#香川照之 #竹内涼真 #六本木クラス
俳優・竹内涼真が主演を務める7月期のテレビ朝日系木曜ドラマ『六本木クラス』。主人公の宿敵を香川照之が演じることが5月31日に発表され、ネット上では「『半沢直樹』の再来」として、良くも悪くも話題になっているようだ。
『六本木クラス』は、日本でも大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』(Netflix)のリメーク版で、韓国版は主人公の青年、パク・セロイが、「長家(チャンガ)グループ」のチャン・デヒ会長ら富豪一家とビジネスバトルを繰り広げながら、自身が開いた居酒屋「タンバム」を人気店にするため奮闘するサクセスストーリー。日本版は、これが六本木の居酒屋「二代目みやべ」と「長屋ホールディングス」の戦いに置き換えられる。
これまで、主人公・宮部新役の竹内のほか、ダブルヒロインを務める新木優子と平手友梨奈、新と敵対する同級生役の早乙女太一、その弟役の鈴鹿央士といったキャストが発表されていた同作。6人目のキャストとして解禁された香川は、新にとって“ラスボス”ともいえる「長屋ホールディングス」会長・長屋茂役だ。
そんな香川の出演に対し、ネット上では「チャンガ会長のイメージにピッタリ」「やっぱり香川照之だったか。イメージそのままだもんね」「『梨泰院クラス』好きだから見たくなかったけど、香川さん出るなら見ようかな」などと好意的な声が相次ぐ一方で、「さすがに『半沢直樹』と被りすぎじゃない?」「チャンガ会長に香川さんは捻りなさすぎ。『半沢直樹』の二番煎じ感が強い」「あまりにも安直なキャスティング。土下座シーンもあるだろうから、『半沢直樹』かと錯覚しそう」と、堺雅人主演の日曜劇場『半沢直樹』(TBS系/2013年、2020年放送)と絡めたネガティブな意見も散見される。
というのも、『梨泰院クラス』は主人公が仲間の協力を得ながら巨大勢力に挑む構図や、何度か登場する“土下座”シーンが、どうしても『半沢直樹』を彷彿とさせるからだ。それゆえに、ブーム時は「韓国版『半沢直樹』」と形容する日本メディアも目立った。
そもそも、『梨泰院クラス』で演出を担当した監督を務めたキム・ソンユン氏は、日本の映画やドラマをリスペクトしていることで知られており、ニュースサイト「文春オンライン」で20年8月8日に配信された同監督のインタビューでは、岩井俊二監督や是枝裕和監督を称賛すると共に、「『半沢直樹』ってすごいドラマですよね。私もとても面白く拝見しました」と語っている。
そんな『梨泰院クラス』のリメーク版に、『半沢直樹』で主人公の“宿敵”大和田暁役を演じた上に、特徴的な土下座シーンを披露した香川が出演するのだから、放送前から「半沢直樹と被りすぎ」と物議を醸すのは当然のことだろう。加えて、主演の竹内は『半沢直樹』こそ出ていないが、香川と同じく日曜劇場の常連俳優として認知されているため、ますます“日曜劇場味”が漂いそうな予感だ。
また、香川が『六本木クラス』で『半沢直樹』のような演技を見せれば、“大和田の再来”として視聴者を喜ばせる一方で、既視感から「こればっかり」と言われかねない。視聴者の想像を超える必要がある香川は、相当なプレッシャーを感じているかもしれない。
もはや、日曜劇場枠で放送されないことが不自然にすら感じそうな『六本木クラス』。『半沢直樹』級の高視聴率に期待したいところだ。
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