『インビジブル』が1位！『やんごとなき一族』も好調…TVerドラマ人気ランキング

2022/05/28 19:00

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『インビジブル』が1位！『やんごとなき一族』も好調…TVerドラマ人気ランキングの画像1 — ドラマ公式サイトより

　在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、昨年10月には月間動画再生数が初めて2億回を超えるなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

　しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

　そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。今回は5月21日（土）～27日（金）までを観測した結果（1日2回、決まった時間に観測）をお伝えする。

ドラマの盛り上がりに合わせて？勢いを見せた『インビジブル』

　先週から始めたこのTVer総合ランキングの定点観測。今回から、総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。

　結果は以下のとおり。

　先週1位となった『恋なんて、本気でやってどうするの？』は2位にダウン。代わって、先週4位だった『インビジブル』が1位に急上昇。ポイントから見ると、『恋マジ』は先週と同程度の水準をキープしていたのに対し、『インビジブル』は36ポイント上昇と勢いを見せた。先週に比べ、『インビジブル』はTVer総合ランキングでの1位を2度取っており（先週は1度 *）、トップ3に滞在していた時間も長くなっていたのがその要因だ。今回の調査範囲では5月20日放送の第6話が主だが、第5話のラストに出てきたキリコ（柴咲コウ）の弟・キリヒト（永山絢斗）が本格的に登場し、警察でも一部の人間しか知らなかったという犯罪コーディネーター“インビジブル”の謎について明かされた回であり、ドラマの盛り上がりと比例したのだろう。

※……これは確認するタイミングによると思われるため、「実際に総合1位を取っていない」ことを確認することは難しく、正確性を保証するものではないことをご了承いただきたい

　『恋マジ』『マイファミリー』の安定感は変わらずだが、『やんごとなき一族』がトップ3を維持している点も注目だ。特に今週はわずかにポイントを伸ばし、『マイファミリー』の点数と並んで同率3位になった。トップ6までに入るドラマは、配信後にTVer総合ランキングで必ず1位を獲っており、今後も顔ぶれが大きく変わることはなさそうだ。『恋マジ』と同じような動きを見せる『持続可能な恋ですか？』はやはり配信後に1位は獲るものの、その後の後退具合が強いため8位に甘んじてしまうようだ。

　10位の変動も興味深い。深夜ドラマではHey! Say! JUMP・山田涼介主演の『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』が頭ひとつ抜けて強いことは先週指摘したが、今週は10位と11位の座が、事務所の後輩であるなにわ男子・道枝駿佑主演の『金田一少年の事件簿』と入れ替わる結果に。『金田一』はTVer総合ランキングで最高2位まではいくものの今週も1位が獲れず、逆に『俺かわ』は今週もしっかりTVer総合ランキング1位を獲っている。また、『俺かわ』は今週、TVer総合ランキングのトップ5入りを4度果たしており（先週は3度）、粘り強さが順位を上げた形だ。

　一方で気になったのは『ナンバMG5』。『踊る大捜査線』シリーズで知られる本広克行氏が演出に関わった『ナンバMG5』は「笑って泣ける」と話題を呼び、今週27日に発表されたオリコン「ドラマ満足度ランキング」（5月10日～16日放送回対象）ではついに1位となるなど高く評価されており、もう少しTVer再生数が伸びてもよさそうなものだ。同調査によれば、視聴者のおよそ75％が35歳以上と、年齢層が比較的高めなためだろうか。

　いずれにせよトップ10作品のうち、『インビジブル』『恋マジ』『やんごとなき一族』『悪女（わる）』『ナンバMG5』『じぞ恋』の6作は、世帯視聴率の全話平均が5～7％台ということで低視聴率がやり玉にあげられやすいが、配信でしっかり支持を得ているドラマなのだ。