ポスト・どぶろっくの男女コンビニッキューナナは、下ネタを“利用する”
#吉松ゴリラ
「下ネタ」特化型芸人・ニッキューナナの魅力!
ゴリラ 下ネタって「どういう内容をやるか」より、「誰がやるか」や「どう表現するか」の方が大事ですよね。過激な内容も、今回の動画のようにポップに表現すれば受け入れられたりする。吉本興業の養成所NSCで「下ネタはウケやす過ぎるから、芸人はやるな」と習ったんですけど、ぼくは下ネタでウケた事がない(笑)。多分お客さんが、ぼくみたいな男性ホルモン強めの人間の下ネタを聞きたくないんですよね。
蛾野 下ネタって仲間内で話す分にはウケやすいですけど、舞台上でやって大勢のお客さんに受け入れられるかは、明確に人を選ぶジャンルなんですよね。
ゴリラ ニッキューナナさんは結構際どい内容でも、必ず「“いやらしさ”よりも“お笑い”が勝つ」。だからこそ、最後に好感まで持てるのかもしれません。二人の見た目の小綺麗さもあって、引っかかる事なくコントの中身を見る事ができますし、2人の「ノリ」と「ネタ以外の部分を想像をさせる余白の残し方」のバランスが最高に良いですよね。
蛾野 ところでぼく、今回紹介するに当たって、ニッキューナナさんのネタを初期のネタから全部見直してみたんですけど。
ゴリラ え!?めちゃくちゃ量ありますよ(笑)。
蛾野 ライブの動画も上げているんですが、ライブだともう少し大人しめの下ネタをチョイスしてるんですよね。逆にYouTubeだと自由度が上がるので、結構踏み込んだ内容にしてる。そしてTikTokだと「学校あるある」というくくりで動画をUPしてるんですが、こちらは中高生をターゲットにしてるので、下ネタのテイストもかなりライト。媒体によって上手く使い分けをしていて、ちゃんと下ネタのポイントを押さえるセンスの良さが際立っていましたね。
ゴリラ 「下ネタ」という1ジャンルに特化しているからこそ、大量のネタを作って、それを濃度によって振り分ける事ができてるんでしょうね。
蛾野 今回はコント動画を紹介させて頂きましたが、企画も「相方に気づかれずに、乳揉みしているように見える写真を撮りまくる」というような、下ネタテイストを残して、かつ、おもしろい企画が満載です!是非皆さま、こちらも併せてご視聴ください!
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