PS5「増産発表!」も時すでに遅し? 日本市場の重要性が低下
#PS5
2020年11月12日に発売が開始されたPlayStation5(PS5)。発売から1年半が経過しているが、抽選販売が続いている状況は今なお変わっていない。一部のサイトでは繰り上げ当選が行われている事例もあるが、ほしいと思ったときに店頭ですぐに買える状況ではない。
こうした品不足を受けてか、PS5増産の発表があった。とはいえ、今すぐ潤沢に商品が出回るわけではないし、一部の新作も値崩れが起こっている。
部品不足解消でPS5増産決定!だがもういいやの層も
去る5月26日、ソニーグループの事業説明会でPS5の部品不足が解消しつつあると説明し、生産を大きく増やすとコメントがあった。「かつてないほどの水準に生産を強化する」というコメントから、並々ならぬ意気込みを感じる。
この背景には、PS5発売2年目の生産台数が前世代機・PS4のペースを下回ったことが大きいと思われる。生産強化で3年目の2022年に実稼働台数でPS4との差を縮め、2023年には追い抜く計画をしているようだ。
とはいえ、遊びたいゲームが出たときにほしくなるのがゲーム機。都心の大型量販店では不定期で入荷しているようだが、全国的に見ると抽選販売が主流の状態が1年半以上も続いている。この抽選販売も何度応募しても当選しない人もいるようで、SNS上では活発に情報交換がされている。
中には、「PS5はもういいや」と思っている層が一定数出てきている。これは数字にも現れており、ファミ通.comの調べによると国内のXbox Series X|Sの推定販売台数がPS5を超える結果となった事実がある。
これは2022年5月9日~15日の集計期間における数字で、PS5の推定販売台数が2,693台(通常版・デジタルエディションの合算)だったのに対してXbos Series Xが105台、廉価版のSが6,120台の合計6,225台を記録した。「PS5が買えないからXboxに」という流れが浮き彫りになっているといえよう。
Xboxは日本では成功しないと元幹部が語る一方でPS5は大幅躍進なるか?
世界的に見るとXboxがPS5を超える数字を出すことはあるのだが、日本国内においてとなると話は別だ。その一方で、海外のサイト「Pure Xbox」に衝撃の記事が掲載されている。
Xboxの元幹部Ed Friesのコメントが掲載されているのだが「海外のゲーム機が日本で成功するのは、非常に厳しいというのが私の意見。Xboxは日本では成功したことがないし、これからも成功しないと思うし、日本市場の重要性も当時ほどではないし……。マイクロソフトは他の国に注力してもいい。もっと早くそうすればよかったと思います」としている。
また、PS5においては、ゲームの値崩れが話題となっている。今年3月に発売された『Ghostwire: Tokyo』がそれだ。東京を舞台に主人公の伊月暁人視点でプレイするアクションアドベンチャーで、独特の世界観が話題となった。
本作は家庭用ゲーム機としてはPS5のみでプレイできる作品なのだが(他にPC版があり)、発売から2ヵ月ちょっとでなんと半額セールになっているのだ。これは一部店舗のワゴンセールということではなく、PS Storeでの価格。
PS5専用にしたことが裏目に出たのか、かなり早いスピードで半額セールとなっており、「このままいくとさらに数週間後にはもっと安くなる?」といったコメントも出ている。ゲーム自体の評価は決して悪いものではないので、このタイミングで始めるのはいいかもしれない。
家庭用ゲーム機全般に目を移すと、ゲームラインナップの点ではSwitchが相当強力といえる。3月に発売された『星のカービィ ディスカバリー』、4月に発売された『Switch スポーツ』が共に好調で、6月にはモンハンライズの大型DLC『サンブレイク』も控えている。そして9月には注目の新作『スプラトゥーン3』が登場する。
今回のPS5増産に合わせて「PS5pro」がトレンド入りするなどしたが、あくまで現行機の生産強化。PS5増産の影響が出てくるのは早くても夏頃からだと思われるが、果たしてどういうシェア展開になるのか? 引き続き目が離せない。
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