日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > フジテレビ『あしたの内村』大苦戦

フジテレビ『あしたの内村!!』が大苦戦、“大物MC”にすがっても…

フジテレビ『あしたの内村』大苦戦 内村光良、浜田雅功、所ジョージら大物にすがっても…の画像1
『あしたの内村!!』(フジテレビ系)

 4月にスタートした内村光良のゴールデン帯の新バラエティー番組『あしたの内村!!』(毎週月曜20時~、フジテレビ系)の評判が芳しくない。初回放送から視聴率が5%台と、前途多難なスタートだったが、3回目で視聴率は4%台にダウン。放送開始わずか1カ月で危険水域まで落ち込んでいる。

 同番組のコンセプトは「“もしもの時にどうすれば良いのか?”を完全シミュレーションしながら、他人の人生をのぞき見ることができるという新感覚“没入型”バラエティー」(公式HPより)とのことだが、視聴者が没入するには程遠い状況だ。

「この時間はもともと『痛快TV スカッとジャパン』をやっていた枠。2014年スタートの『スカッと』は内村をMC据え、木下ほうか演じるイヤミ課長の『はい論破!』というセリフが流行語大賞にノミネートされるなど、当初は好調でした。でも、エピソードを誇張しすぎとの批判が寄せられるようになって、視聴率は徐々に低下。3月で終了となりました。

 そして、内村が司会続投でスタートした『あしたの内村!!』ですが、これまでの放送を見る限り、韓国ネタの“ゴリ押し”が目に余ります。第1回の2時間SPではBTSをたっぷり取り上げ、第3回でも韓国ドラマをピックアップ。昨年9月のパイロット版でも、“もし内村があす韓流ドラマにキャスティングされたら”というネタを放送しました。Z世代の間では韓国ブームではありますが、その戦略が功を奏しているとは言い難いでしょう。
 第2回ではタワマンを特集しましたが、これはタワマン特集にかこつけて売り出し中の物件を紹介する“ステマ疑惑”企画。これで数字が取れるほど、今の視聴者は甘くありません」(テレビ情報誌記者)

 通常、視聴率が5%を割れば“危険水域”と言われるが、フジテレビにはそんな番組が目白押しだ。

「フジのバラエティーは総崩れですが、目につくのは、他局では高視聴率を取っているのに、フジではコケる大物が多いことです。代表的なのが、浜田雅功がMCの『ジャンクSPORTS』と、所ジョージがMCの『所JAPAN』。この2番組は、視聴率が5%を割ることもめずらしくありません。

 それでも打ち切りにならないのは、番組を始めた経緯が特殊だから。『ジャンク』はいったん終了したものの、“東京五輪のため”という名目で、渋る浜田を口説き落として再開したものですし、『所JAPAN』は『SMAP×SMAP』終了後に番組がコロコロと変わっていた枠を、“しばらく続けるなら”という条件で所ジョージが引き受けたもの。簡単に打ち切りには出来ません。

 そして今回、そのラインナップに内村が加わった、ということでしょう。『スカッとジャパン』は数字が落ち込み打ち切りになりましたが、内村は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で高視聴率を取り、『紅白歌合戦』の司会も務めており、フジテレビとしては手放したくはない。『スカッと』は制作費がかさむので、番組を一新してコストを削り、いろいろなネタを試しながらヒット企画が出るのを待つ作戦なのでは」(キー局関係者)

※フジテレビといえばとんねるずだけど…

 結果を出せない大物MCが悪いのか、結果が出なくても使い続けるテレビ局が悪いのか──? モタモタしているうちに、テレビ離れはどんどん進んでしまう……。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/05/25 06:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真