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大久保佳代子は芯食ったイジり、千原ジュニアは……渡部建の味わい方

大久保佳代子は芯食ったイジり、千原ジュニアは……渡部建の味わい方の画像1
アンジャッシュ・渡部建(写真/Getty Imagesより)

 アンジャッシュ・渡部建が不倫騒動から復帰して約3カ月が経過した。いまだにキー局への出演はなく、千葉テレビの冠番組『白黒アンジャッシュ』でしかその姿を見ることはできない。

 渡部復帰以降の同番組には、旬のお笑いコンビであるザ・マミィ、モグライダーのほか、さまぁ~ず・三村マサカズ、千原ジュニア、劇団ひとり、オアシズ・大久保佳代子といったベテラン芸人が2~3週ごとにゲスト出演し、渡部をイジり倒している。その様子はまさに、「渡部イジり1グランプリ」といった様相だ。

 番組放送900回記念のメモリアル回に出演した三村は、渡部との出会い頭に「あ、久しぶりの人だ」と一言。「俺、こういうの(イジり)向いてねーんだよ!」「オファー受けた時、復帰するって知らなかったんだよ!」と渡部を完全に腫れ物扱いし、やりにくささえも笑いにしながら、今後の渡部の方向性などを掘り下げていた。

 そんな三村の翌週に出演したひとりは、登場から目をキラキラと輝かせ、「あれ、やってくださいよ! 記者会見のやつ!」「本当にダサかった」と不評だった謝罪会見の再現をムチャぶり。さらに、「謹慎中、食った一番うまい物、言ってくださいよ!」と渡部のグルメキャラを揶揄した際には、渡部が“寿司屋で酒を飲んだ”と明かすと、なんのネタを食べたのかと激しく追及。そこから「謹慎中に大トロと酒ですか!?」「いいなぁ~! 俺も謹慎しよっかなー!」と傍若無人ぶりが加速し、やりたい放題となった。

 一方、ひとりとは違うアプローチで渡部に切り込んだ千原。時折、「トイレ」などのワードでイジりつつも、「週刊文春」(文藝春秋)に突撃されてから記事が出るまでの仕事へのスタンス、記者会見時の心境、スキャンダル後の息子との関係性、近所付き合いの仕方、一番腹が立った芸能人のコメントなど、大炎上した人間の心理状態に興味津々。かなりストレートに、渡部の解剖を楽しんでいた。

 また、「刺激を求めて来た」と言い放ったのは、アンジャッシュと付き合いの長い大久保。「(異性として)そういう目で見ないでよ?」と騒動の芯を食ったイジりを見せたり、改心しようと励む渡部を「そんな簡単に人って変わるかなあ?」と切り捨てるなど、直接的な表現をポップに見せることで、笑いに変えていた。

 それぞれのやり口で、今の渡部を味わい尽くした4人のベテラン。彼らの出演を「渡部に手を差し伸べた」と美談に仕立て上げるのは簡単だが、そんなものは笑いの不純物になりかねない。やはり、『白黒アンジャッシュ』は“お笑い番組”として、イキイキとイジるゲストとタジタジになる渡部の姿を素直に楽しみたいものだ。

 なお、5月24、31日の放送回では、タレントの伊集院光がゲスト出演する予定。一体、どんなイジり方で笑いを取るのか……。

さわだ(お笑いライター)

1983年、茨城県生まれ。サッカー、漫画、ドラマ、映画、お笑いなど、なんでも書くライター。

さわだ

最終更新:2022/05/24 11:30
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