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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

尾上菊之助と関係悪化が囁かれる市川海老蔵、梨園での孤立深まる

尾上菊之助と関係悪化が囁かれる市川海老蔵、歌舞伎界での孤立ぶり際立つの画像1
市川海老蔵(写真/Getty Imagesより)

 13代目・市川團十郎白猿襲名公演の開催が延び延びになっている人気歌舞伎役者・市川海老蔵。

 それでも、去る5月2日、3年ぶりに開催された5月恒例の歌舞伎公演「團菊祭五月大歌舞伎」では、第二部に登場し、昨年の東京五輪開会式でも披露した「暫」で会場を沸かせたが、他方で、競演した尾上菊之助と別々の演目に出演したことから、“2人の関係が悪化したのではないか”という噂が囁かれている。

「『團菊祭』の取材会で、息子の菊之助と一緒に出席した尾上菊五郎が、“今年中には團十郎が誕生しそう“と発言したことから、いよいよ海老蔵の團十郎襲名が決まったと見られていました。ところが、『團菊祭』では海老蔵が『暫』、菊之助が『土蜘』と、別々の演目を演じた。例年の『團菊祭』では同じ舞台に上がっていましたから、これまでになかったことなんです。海老蔵といえば、義姉でフリーアナの小林麻耶との騒動もまだ終結していませんし、ここのところのスキャンダル続きの海老蔵に対して、菊之助がさじを投げたと囁かれています。歌舞伎界の重鎮や成田屋の大物贔屓筋も菊之助と同じ心境のようですし、年内の襲名披露興行は絶望的ですよ」(梨園関係者)

 麻耶がブログで海老蔵を攻撃し始めた発端は、整体師で夫の國光吟氏との離婚(その後、再婚)に関して、海老蔵が“公表しないほうがいい”とアドバイスしておきながら、自身のブログで彼女の離婚を連想させるような書き込みを投稿したこと。さらにその直後、「女性セブン」(小学館)によって、海老蔵がまん延防止等重点措置発出中に複数の女性と密会していたことが報じられ、小林の怒りはエスカレートした。

「記事では、海老蔵から女性をSNSでナンパした、とありますからね。しかも、昨年も多重交際が報じられていますので、コロナ禍のなか、少なくとも7人の女性と関係を持ったことになる。小林は、海老蔵の女性関係に苦言を呈しながら、彼の素顔を暴露したんです」(芸能ライター)

 麻耶は、長期にわたるがん闘病生活で亡くなった妹の麻央さんに対して、海老蔵が「適切な治療を受けせなかった」と告発。海老蔵自ら親交のある気功師に治療を依頼しておきながら、多額の謝礼を小林家に支払わせたものの、麻央さんの症状は改善せず、その後、支払金も未返却であることを明らかにした。

「海老蔵は、“闘病中の麻央さんを支える献身的な夫”と見られてきましたが、実際はほとんど看病していなかったことを麻耶に暴露されてしまった。彼女の“攻撃”にギブアップした海老蔵は、『週刊文春』のインタビューに応じて、騒動を釈明し、小林に謝罪したのですが、小林は『文春』のインタビューを読んで“はらわたが煮えくりかえる”と、ますます怒りを募らせています」(夕刊紙記者)

 そのため、騒動は第2ラウンドに突入すると見られているが、海老蔵の悩みの種はそれだけではない。海老蔵は、かねてより襲名披露興行を仕切る松竹との関係を悪化させているのだ。

「コロナ禍によって、歌舞伎座も休演が続きました。再開されたのは20年8月ですが、客数は半分に制限せざるを得ず、松竹はスタッフや演者に“満席になるまで我慢してほしい”とギャラの大幅ダウンをお願いしました。ところが、大御所らが受け入れたにもかかわらず、海老蔵はこれを拒否。結局、歌舞伎座に海老蔵が出演したのは2年間でわずか1カ月。さらに、新作歌舞伎の上演では、松竹を制作から外し、関係はこじれたままです」(梨園関係者)

 04年の市川海老蔵襲名披露時には、父の12代目市川團十郎をはじめ、先代の中村雀右衛門、中村富十郎、尾上菊五郎、中村梅玉、坂東三津五郎ら、錚々たる看板役者が口上を述べたが、スキャンダル続きの海老蔵の現況を知って、“海老蔵には関わりたくない”という役者が続出しているという。

「唯一人の理解者とされ、11年に海老蔵が半グレに暴行されて入院した時にも代役を務めた片岡仁左衛門さえも、今や愛想を尽かしています。坂東玉三郎も“大人になりきれていない“と見放していますよ」(歌舞伎関係者)

 松竹との関係が悪化していることから、自主興行に踏み切るのではという情報も流れているが、スポンサーとなるはずの大物贔屓筋が、海老蔵の女性スキャンダルに激怒しているという。  

「その人は古くからの贔屓筋で、関西ではトップクラス。昨秋に報じられた交際女性の1人は、その贔屓筋から海老蔵の再婚を考えて紹介された関西のご令嬢でした。ところが、SNSナンパによる多重交際が報じられ、ご贔屓筋もご令嬢も恥をかかされた。もはや当てになるスポンサーは見つからないでしょう」(前出の梨園関係者)

 歌舞伎役者にとって、“女遊びは芸の肥やし“と許されたのは昔の話。コンプライアンスやメディアの目が厳しくなった現代では通用しない。海老蔵が言動を改めない限り、襲名披露興行の実現は難しそうだ。

(文=本多圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2022/06/08 15:59
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