トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > コロナ前から日本で家購入

登録者数1.1億人のYouTuber実はコロナ前から日本で家購入、目当てはスパチャ?

登録者数1.1億人のYouTuber実はコロナ前から日本で家購入、目当てはスパチャ?の画像1
PewDiePie 公式YouTubeチャンネルより

 日本で有名なYouTuberと言えば、HIKAKINや暴露系として急激に注目を集めているガーシーなどを挙げる人が多いだろう。では、その枠を世界に広げてみたら誰になるだろうか? YouTubeやゲーム動画が好きな人であれば、PewDiePieと答えるだろう。

2010年スタートのYouTuber、彼をテーマにしたゲームも

 PewDiePieはスウェーデンで生まれ育った32歳のYouTuber。2022年5月時点でのチャンネル登録者数は、1.1億人を誇る。冒頭で挙げたHIKAKINが1070万人、ガーシーが121万人なので、この数字がいかに強力かが伺い知れるだろう。

 PewDiePieが動画投稿を始めたのは2010年のこと。いわゆるゲーム動画を中心に投稿をし続け、着実に人気を得ていく。2010年というと、「YouTuber」という職業自体も存在しておらず、HIKAKINですらまだYouTube上での活動を始めていない時代だ。

 最近はゲーム動画投稿の頻度は減っているものの、日本発のヒットゲーム『エルデンリング』やマインクラフトなどをプレイしている様子をアップしている。いずれの動画も再生回数は軽く100万回を超えており、彼の人気を裏付けている。

 ちなみに、彼が2010年10月に初めて投稿したマインクラフトの動画「Minecraft Multiplayer Fun」は、現在までに2000万回以上の再生、16万件以上のコメントがついている。

 彼を題材にしたゲームも存在している。2Dプラットフォーマーの『PewDiePie: Legend of Brofist』、RPGの『PewDiePie’s Pixelings Idle RPG』などいくつかのゲームが存在し、中には『PewDiePie’s Tuber Simulator』というYouTuberシミュレーターも。しかも、本作にはPewDiePIe本人が声の出演をしているこだわりぶり。これらのゲームはiOS・Androidでプレイ可能だ。

2019年には日本に家を購入、そして今年5月にプライベートジェットで日本へ

 このPewDiePieが日本へ移住することをアナウンスした。これは5月10日に公開された「It finally happened!」と題された動画で判明したことで、日本へ入国する様子がまとめられている。さすが世界一のYouTuberとも言える内容で、彼の妻と愛犬とともにプライベートジェットで日本に上陸するというパワームーブ。

It finally happened!」の動画はすでに500万回以上再生されており、4万件に迫るコメントがついており、日本移住はファンからも温かく迎えられている。

 なんで急に日本へ? と思う方もいるだろうが、もともとPewDiePieは日本好きとして知られている。過去の配信では、VTuberの草分け的存在のキズナアイを紹介したりもしている。

 その後、2019年10月に投稿した動画内では、日本に家を購入したことを明らかにしている。すでに移住を計画していた様子だが、新型コロナウイルスの影響でこの時点では叶わなかったようだ。

 過去には下ネタや度が過ぎたジョークで炎上したこともあるPewDiePieだが、圧倒的な数字を持つ世界一のYouTuberが日本への移住でなにを計画しているのか? 現時点でいつなにをするといった具体的なアナウンスはないが、視聴者のみならず、国内YouTuberもその動向が気になっているだろう。

 これは1つの仮説だが、今回の日本移住は日本人のコンテンツへの情熱に期待を持っているのではないだろうか。例えば、2021年の年間スパチャ総額ベスト10は、ほとんどが日本人で占められており、その金額も数千万円から億超えとすごい数字となった。また、2022年3月に結婚した配信者の加藤純一は、人生初のスパチャ解放配信を行って2時間で2億円超えを叩き出している。こうした事例のように、いいと思ったコンテンツにお金を払うファンが存在する点は配信者にとっては見逃せない。

 PewDiePieは自身のチャンネルでメンバーシップを導入しており、このメンバー増加の狙いがあるのかもしれない。さっそく日本発の動画「whats next?」を5月15日に投稿。ここまでの道のりを自身で振り返る内容となっている。日本人ファンを大きく獲得し、PewDiePieはさらなる人気者にステップアップできるか? その動向が注目される。

辻 英之(編集者)

起きてる間が営業時間のプロ編集者。ゲームメディアの編集長、IT企業での経験を活かし、デジタルエンターテイメント分野記事を中心に寄稿中。ビジネスジャーナルでは『オレの周りはゲームばかり』を連載中。

つじひでゆき

最終更新:2022/05/21 08:00
ページ上部へ戻る

配給映画