『関ジャム』令和世代のベストソング4位にフジファブリック、2位にキリンジが入った衝撃。昭和世代ライターがその理由を考察
#音楽 #関ジャム
5月6日に『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)のゴールデン2時間スペシャルが放送された。平均年齢25.8歳の若手人気アーティスト48名に一斉アンケートを実施し、総合ランキングのベスト30を発表する特別企画だ。題して、「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ 最強平成ソングベスト30」。
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— 関ジャム完全燃SHOW(テレビ朝日)@kanjam_tvasahi) May 6, 2022
若手アーティストによる選出だから、おそらく90年代前半の楽曲は分が悪いはず。あと、小室哲哉の全盛期は94~97年と意外に短いのでたぶん入らないだろうし、ビーイング系、浜崎あゆみらのサウンドは現役世代には刺さらない印象だ。
今の若手に刺さるミュージシャンとは? そこを基準にすると、宇多田ヒカル、Mr.Children、スピッツ、椎名林檎あたりが順当だろうか。もちろん、今の若手バンドに最も影響を与えているBUMP OF CHICKENのランク入りも確実という気がする。
ちなみに、同番組が昨年3月3日放送回に実施した「J-POP20年史 プロが選ぶ最強の名曲ベスト30」は以下だった。
1位:Official髭男dism「Pretender」
2位:SMAP「世界にひとつだけの花」
3位:MISIA「Everything」
4位:BUMP OF CHICKEN「天体観測」
5位:King Gnu「白日」
6位:サザンオールスターズ「TSUNAMI」
7位:Foorin「パプリカ」
8位:YOASOBI「夜に駆ける」
9位:森山直太朗「さくら(独唱)」
10位:平原綾香「Jupiter」
11位:AKB48「恋するフォーチュンクッキー」
12位:椎名林檎「ギブス」
13位:中島美嘉「雪の華」
14位:Perfume「ポリリズム」
15位:平井堅「瞳をとじて」
16位:キリンジ「エイリアンズ」
17位:米津玄師「Lemon」
18位:レミオロメン「粉雪」
19位:あいみょん「マリーゴールド」
20位:宇多田ヒカル「traveling」
21位:SMAP「らいおんハート」
22位:ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」
23位:星野源「恋」
24位:サカナクション「新宝島」
25位:元ちとせ「ワダツミの木」
26位:Superfly「愛をこめて花束を」
27位:夏川りみ「涙そうそう」
28位:Mr.Children「HERO」
29位:ピコ太郎「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」
30位:B’z「ultra soul」
「おジャ魔女どれみ」から「東京事変」へ続いていく雑多なランキング
では、今回のランキングの21~30位から。
21位:サカナクション「新宝島」
22位:aiko「カブトムシ」
23位:スピッツ「空も飛べるはず」
24位:浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」
25位:大塚愛「さくらんぼ」
26位:Superfly「愛をこめて花束を」
27位:嵐「Love so sweet」
28位:平井堅「POP STAR」
29位:東京事変「群青日和」
30位:MAHO堂「おジャ魔女カーニバル!!」
突然の「おジャ魔女カーニバル!!」からの幕開けに驚いた。これぞ、いわゆる“世代ソング”。令和世代にとっての「ムーンライト伝説」なのかもしれない。もちろん、楽曲としてのパワーは十分。星野源がラジオで「サビにロシア民謡感を感じる」と、同曲の魅力について熱弁していたエピソードは有名である。
以降、29位:東京事変「群青日和」、30位:平井堅「POP STAR」へと続いていった。ランキング内容がちゃんぽん過ぎて、流れがまったく読めない。要するに、サブスクのおかげでナチュラルにジャンルレスになれる世代なのだろう。
あと、大塚愛「さくらんぼ」を筆頭に、これらの楽曲から時代感を窺うこともできる。2000年代は着うた全盛時代だったため、J-POPは特にサビに力を入れていたものだ。
意外なのは、浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」のランク入りである。いや、確かに名曲なのだが、一方でH Jungle with t「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」は今回、ランクインしていないという事実。このあたりが昭和世代、平成世代との違いなのだろう。『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)で、松本人志が作った歌詞を見るなり槇原が号泣した場面はあまりに衝撃だった。
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