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『元彼の遺言状』関水渚演じる紗英、“ツンデレ”&“活躍シーン増”でドラマ牽引のカギに?

『元彼の遺言状』関水渚演じる紗英、“ツンデレ”&“活躍シーン増”でドラマ牽引のカギに?の画像
関水渚演じる森川紗英(ドラマ公式サイトより)

 綾瀬はるか・大泉洋が出演するフジテレビ月9ドラマ『元彼の遺言状』。5月9日に折り返しとなる第5話が放送され、平均世帯視聴率は8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前話から0.4ポイントの下落となった。月9ドラマとして復調し世間を賑わせたいところだが、ここにきてニューヒロインが台頭した。関水渚が演じる森川紗英である。

 紗英は、主人公の弁護士・剣持麗子(綾瀬)の元カレ・森川栄治(生田斗真)の従姉妹にあたり、第1話から登場している。幼い頃から栄治に想いを寄せており、登場当初は栄治の遺産目当てに森川一族のもとを訪れた麗子に対して敵対心をむき出しにするトゲのある印象だった。しかし、栄治の死の真相が明らかになり、私利を追求する森川一族のふるまいに対して、「どこまで情けない人たちなの! 栄治さんが死んだのよ、大好きだった栄治さんが死んだの。もううんざりよ!」と一喝し、その純粋で真っ直ぐな人間性が視聴者の心を打った。

 新章となる第3話以降も、数少ないレギュラーキャラクターとして麗子と篠田敬太郎(大泉洋)の前に現れている紗英。時に麗子と口喧嘩、時に2人にごちそうをプレゼントするなど、物語にアクセントをもたらす役どころとして同作を彩っているが、第5話では、メインキャラクター級の活躍を見せた。

 キーワードは「ツンデレ」だ。先述のとおり、紗英はトゲのある言動とは裏腹に、純心さをもつ不器用なキャラクターである。第5話では、そのキャラクター性に「かわいらしさ」が加わった。毒殺事件の真相を探る麗子と篠田を、紗英は非凡な記憶力にもとづく証言を始め、警察からの事情聴取を利用しての情報収集、さらには容疑者の店に出入りする業者でバイトをするという“潜入捜査”まで行ってサポート。この活躍ぶりに、麗子と篠田からはたびたび「あんたにしてはお手柄よ」「紗英ちゃんがいると心強いわ」「向いてんじゃない? 探偵」「今回もお手柄だよ。全部紗英さんのおかげ」といった“お褒めの言葉”をもらうシーンがあったが、それに対し、「なに言ってんのよ……」と、まんざらでもなさそうな表情を浮かべる。紗英の性格を理解する麗子と篠田にうまくおだてられている感も否めないが、このギャップが「紗英ちゃんがあまりにチョロくて可愛かった」「紗英がいちいち可愛いんですが(笑)」と視聴者からも好評だ。

 今夜放送の第6話では、麗子と篠田が密室殺人に挑む。今回も紗英は活躍するのか、そしてツンデレは炸裂するのか。麗子・篠田に続く“第3のメインキャラクター”に成長すれば、ドラマとしての見どころも増えるだけに、視聴率アップも期待できる。痛快な謎解きストーリーと併せて、ニューヒロインの活躍も楽しみに視聴したい。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

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東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/05/17 14:59
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