『ざっくりYouTube』お笑い界を牽引するスターが若手に戻る、貪欲なお笑い番組
#千原ジュニア #YouTube #吉松ゴリラ
「おもしろいものを作る」を目標に日々切磋琢磨している若手芸人。当然彼らが同業者のYouTubeを見るとき、その目線は厳しくなる。そんな芸人間で流行る動画は、掛け値なしにおもしろいと言っていい。この企画は現役の芸人をゲストに呼び、「最近芸人が一番笑ったYouTube動画」を紹介してもらう対談企画である。
今回のプレゼンターは、芸歴4年目のギルティ照沼さん。
全員ボケで全員ツッコミだから生まれるボケ数の多さ!
ギルティ ぼくが一番笑った動画は、「ざっくりYouTube」の「【自腹ロケ】後藤が一番欲しい物を購入!【東急ハンズ】」です! これは東急ハンズでの買い物を、フットボールアワーの後藤さん、千原ジュニアさん、小籔さん、岩尾さんの順番で全4回に渡ってUPしているシリーズ動画です。
ゴリラ このチャンネルは、ぼくもヘビーで視聴してます! 全般的にお笑いのレベルが超高いですよね。
ギルティ そうなんですよ。そもそもこの「ざっくりYouTube」は、以前テレビ東京で放映されていた『ざっくりハイタッチ』のリバイバルチャンネル。圧倒的な芸人視聴率を誇っていたこの番組の売りは、何と言ってもお笑いのレベルとその濃度の高さ。今回の動画は東急ハンズ全面協力のもと、買い物ロケを実施しています。
ゴリラ 「東急ハンズでの買い物企画」と「男気じゃんけん」のMIX企画ですよね。ルールは「購入する人が欲しい商品を決める」・「最後に支払う人をじゃんけんで決める」という2つ。
ギルティ そうですね。ただ、個人的にメインはそこじゃないんですよね。企画内容を守りつつ繰り広げられる、各々のお笑いレベルの高さを見て欲しい。
ゴリラ というと?
ギルティ YouTubeならではの心地良いユルさがあって、皆さんが本編とは関係のないボケもされたりするんですよ。ただそういう無駄なボケが、最終的に無駄に終わらない。そのボケに他の人が喰いついて広げて、あっという間にきっちりと1くだりできてしまう。ハイレベルの即興漫才を聞いているかのような、凄みが感じられます。
ゴリラ 確かに「笑いの足し算」の量が異常ですよね。普通は「ボケてツッコむ」の後に、もう一重ねするくらいですけど。各々が万能タイプでスキルのある芸人だから、「役割分担」というものがほとんど存在しない。通常は何となく「誰がボケで誰が仕切り」と役割が決まってるものなんですけど、ざっくりメンバーは全員がボケで、全員がツッコミ。ボケの頭脳もツッコミの頭脳も通常の二倍ある訳で、動画内で笑いを作れる量が尋常じゃない。
ギルティ それにただボケるだけではなく、常に一捻りが加えられているんですよ。例えばボールペンの試し書きの所で「何かおもしろい事書かれてないかな?」という一言から、小籔さんがおもしろメモを書きに行く流れがあるんですね。ただその内容を、その動画内では確認しない。次の動画でみんながそのフロアを訪ずれたタイミングで「あれ、何か書かれてない?」と見に行く。東急ハンズというフィールドや動画の撮影手順をうまく利用して、様々な笑いを仕掛けていくんです。
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